神戸DF槙野智章 「Going!」で引退発表「今後、自分がやりたいことが明確に見つかった」
2022年12月24日 23:59
サッカー
続けて「4つのクラブでやってきましたけども、みなさんのサポートに助けられてここまでやってきました」とサポーターに感謝を示し、「また今後、自分がやりたいことが明確に見つかったので、会見含めて発表したい」と語った。
また引退の決断を問われると「自分が選手としてやってきた中でエンターテイナーとして、たくさんのサポーターファンを喜ばせる、そして感動させられるプレーをしてきました。けど、今年1年そういうプレーができなくなってきた。コンディション的にも以前の自分を取り戻すことができなかった。そして最後は監督をやりたいという気持ちが強くなってきたので決断しました」と明かした。
引退がよぎったのは「昨年浦和を退団したあたり」とし「自分の道はだいたい決まっていた」と明かした。今後、指導者を目指す槙野は「今大会(W杯で)森保監督がああいう姿を見せてくれて日本人監督の素晴らしさだったり、伝え方を僕ならではのやり方があるんじゃないかと思って監督を目指す」と意気込みを語った。
06年に広島でプロキャリアをスタートさせた槙野は明るいキャラクターで知られ、W杯カタール大会では現地リポーターとして活躍。選手目線による鋭いリポートや本田圭佑との絶妙なトークなどで、サッカーへの関心度が低いライト層の掘り起こしに貢献した。
子どもたちを喜ばせようとした「三本の矢」「魚釣り」のゴールパフォーマンス考案や、サポーターとの距離を縮めるために一緒に勝利の凱歌を歌う施策を実施。選手としては1対1の局面での強さを誇るセンターバックとして名を高め、18年W杯ロシア大会に出場するなど国際Aマッチ通算38試合4得点をマークした。記憶に残る数々のプレーやパフォーマンスで、多くのファンを魅了し続けた。
ピッチ内外でサッカー人気の隆盛に一役買ったエンターテイナーが、惜しまれながらスパイクを脱ぐ。
◇槙野 智章(まきの・ともあき) 1987年(昭62)5月11日生まれ、広島県広島市西区出身の35歳。広島ジュニアユース―ユースを経て06年にトップチーム昇格。同年12月の清水戦でJ1デビューを果たした。2年目途中からレギュラー定着。11年1月にケルン(ドイツ1部)へ完全移籍。12年1月に浦和へ期限付き移籍し、13年から完全移籍。アル・ナスル(サウジアラビア)や広州恒大(中国)などのオファーを断り、9年間在籍した。その間、ACL優勝(17年)や2度の天皇杯制覇(18、21年)に貢献。22年から神戸に在籍した。日本代表には10年1月イエメン戦でデビューし、国際Aマッチ通算38試合4得点。1メートル82、77キロ。妻は女優の高梨臨。
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