第2次森保政権へ担当記者が提言 能動的なサッカー目指し、積み上げてほしい規律と戦術 

2022年12月29日 04:55

サッカー

第2次森保政権へ担当記者が提言 能動的なサッカー目指し、積み上げてほしい規律と戦術 
フォトセッションに臨む(左から)反町技術委員長、森保監督、田嶋会長(撮影・河野 光希) Photo By スポニチ
 【記者の目】森保監督がW杯後に語った言葉に、4年後へのテーマが込められている。「今まで欧州や世界の方が自由にやっている部分を感じていたが、実は日本人の方が規律やルールは緩く、欧州で戦っている選手の方が、チーム戦術や個の役割を徹底しながらより多くのパターンを持って、その上に個人の対応能力を持っている」
 歴史的勝利となったスペイン戦は、準備段階の選手の話し合いを尊重する形で布陣と戦い方を選び、結果につなげた。意見を受け入れる度量を持ち、主体的な集団をつくり上げた森保監督だからこそ、ではあった。人心掌握を生かした上で、今後積み上げるとすれば「細かい規律」「多彩な戦術」をより浸透させるべきだと思う。

 スペインやドイツに通じた「奇襲」がクロアチアに効果がなかったのは、個でも組織でも、相手は変化のたびにピッチ内で対応できる賢さと戦術の幅を持っていたからだった。

 日本により多くの約束事ができ、戦術的な引き出しが共有できれば、ピッチ内で選手が即座に対応策を選びやすくなる。規律があれば連動性も高まる。それは攻守ともに能動的な、主導権を持つ戦い方にもつながっていく。勝つためには「奇襲」が最善策だったカタールから日本なりの「正攻法」が通用するようになったとき、次の扉が開くだろう。(日本代表担当・波多野 詩菜)

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