横浜“快幕” 30周年のJ あの日と同じ“神奈川ダービー”制す 西村が開始4分先制弾

2023年02月18日 04:30

サッカー

横浜“快幕” 30周年のJ あの日と同じ“神奈川ダービー”制す 西村が開始4分先制弾
<川崎F・横浜>前半、ゴールを決め喜ぶ横浜・西村(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 【明治安田生命J1第1節   横浜2ー1川崎F ( 2023年2月17日    等々力 )】 30周年を迎えた明治安田生命J1リーグが17日、2万2563人の観衆を集め開幕した。ここ6シーズン、優勝を分け合ってきた強豪同士の一戦は、昨季王者の横浜が川崎Fに2―1で快勝。93年のJリーグ開幕戦は同じ“神奈川ダービー”で、横浜M(現横浜)がV川崎(現J2東京V)に2―1で勝利。くしくも同じゴール数で横浜が勝利し、03、04年に続く2度目のリーグ連覇へ向け好発進した。なお、川崎Fが開幕カードで敗れるのは10年ぶりだった。
 MF西村が決めれば横浜は負けない。西村がゴールを決めたリーグ戦は昨季9戦全勝。前半4分に生まれた今季J1初ゴールで不敗神話は継続し、これで10連勝となった。「チームに貢献できるゴールが取れているのは本当に自信になる」。歓声が戻ってきた満員の敵地で、王者の貫禄を見せつけた。

 冷静な判断が光った。相手GKのクリアボールをFWエウベルが頭で中央にはね返すと、ボールは西村の目の前へ。「力まずに打った。GKの位置は見えていた」。右足インサイドでボールを浮かさないようにコースを定め、ゴール左へ流し込んだ。11日の富士フイルム・スーパー杯甲府戦でも決勝点を決めて波に乗る26歳は公式戦2戦連発だ。このゴールで勢いづいたチームは、前半38分にエウベルが追加点。川崎Fに押し込まれる時間帯もありながら、後半アディショナルタイムの1失点だけでしのぎ、勝ちきった。

 Jリーグ発足時に加盟した「オリジナル10」で、J2降格を経験していないのは横浜と鹿島だけ。昨季MVPに輝いたDF岩田はセルティック、FW仲川はFC東京と、主力が移籍して臨む今季。父・貴史さんが横浜Mの一員として93年の開幕戦に出場したMF水沼は「獲れるタイトルを全部獲っていくのが常勝軍団の宿命でもある」と力を込める。「偉大な人たちが積み上げてきた歴史。感謝してプレーしないといけない」と96年生まれの西村も言う。“イズム”が浸透している常勝軍団が、開幕戦でも強さを証明した。

 ▽93年5月15日のJリーグ開幕戦 国立競技場に5万9626人の観衆を集め、V川崎(現J2東京V)―横浜M(現横浜)で開幕した。前半19分にV川崎がFWマイヤーのリーグ1号ゴールで先制も、横浜Mが後半3分にMFエバートンのゴールで同点。同14分にはMF水沼のシュートのこぼれ球をFWディアスが決めて逆転し、2―1でリーグ最初の白星を挙げた。

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