川崎Fの底力 10人で逆転勝ち 400戦目の家長「シーズン初めの1勝目は苦しい」

2023年02月26日 04:45

サッカー

川崎Fの底力 10人で逆転勝ち 400戦目の家長「シーズン初めの1勝目は苦しい」
<鹿島・川崎F>後半、右足で同点ゴールトを決める川崎F・山田(中央)(撮影・久冨木 修) Photo By スポニチ
 【明治安田生命J1第2節   川崎F2-1鹿島 ( 2023年2月25日    カシマ )】 明治安田生命J1リーグは各地で6試合が行われ、川崎Fは敵地で鹿島を2―1で下し、劇的な今季初白星を挙げた。後半38分にDF山村和也(33)が退場して10人となってから、2点を追加して大逆転。この試合がJ1通算400試合目となったFW家長昭博(36)が1得点1アシストの活躍でミラクルを呼び込んだ。今季初の「オリジナル10」対決は横浜に軍配が上がり、開幕2連勝とした。
 開幕2連敗なら23年ぶりという歴史的な屈辱を回避できたのは、王座奪回を目指す強者の底力か。山村の一発退場で数的不利となり、0―1のまま試合終了に近づくピンチ。だが、ここから川崎Fが試合をひっくり返した。「シーズン初めの1勝目は苦しい。今日のように苦しい試合で取れて良かった」。15分にも延びたアディショナルタイムの激闘を終え、家長は安堵(あんど)した。

 ドラマは後半44分に始まった。左CKの流れから放った家長のバイシクルシュートを、大卒1年目のFW山田が右足で押し込んで同点。アディショナルタイムに入ると、MF橘田のシュートが相手ハンドを誘発してPKを奪取した。だが、キッカー家長のシュートは一度、止められた。

 しかし、ここで追い風が吹く。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定で「守備陣によるペナルティーエリア内進入」が認められ、PKのやり直し。「相手が一番嫌なことは何なのか考えたらあそこだった」。強心臓を誇る家長は、左上をぶち抜いた。

 開幕戦の一発退場でジェジエウが出場停止。車屋と登里はケガ。高井はU―20代表活動とDF陣に離脱者が相次ぎ、MF登録の山村と橘田が最終ラインに入る厳しい台所事情だった。その苦しい状況を救ったのが、この日J1通算400試合の節目を迎えた家長だった。関節外側じん帯を損傷して万全ではない状態の左足で、大逆転を呼び込んだ。36歳の大ベテランは「今日勝ったことで前に進むスピードが上がっていく」とうなずいた。

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