J2町田の黒田新監督がプロ初勝利「本当に勝てるのか不安な時間が続いた」セットプレーから2発快勝

2023年02月26日 19:04

サッカー

J2町田の黒田新監督がプロ初勝利「本当に勝てるのか不安な時間が続いた」セットプレーから2発快勝 — ＜町田・群馬＞試合開始を待つ町田の黒田剛監督（右）と金明輝ヘッドコーチ Photo By スポニチ

【明治安田生命J2リーグ第2節町田2―0群馬（ 2023年2月26日 Gスタ）】高校サッカー強豪の青森山田の指導者から転身した町田の黒田剛監督（52）が、今季2試合目でうれしいプロ初勝利を手にした。「初戦の引き分けから本当に次に勝てるのかもがき苦しみ、不安な時間が続いていた。すごくありがたい1勝になった」と喜びをにじませた。

　スコアレスドローだった仙台との開幕戦と同じ11人を先発メンバーに並べた。前半38分にペナルティーエリア右脇でFKを獲得し、MF下田北斗のキックに秋田から加入したDF池田樹雷人が頭で合わせ、これがチームの今季初得点。後半39分にはPA左脇で得たFKで、開幕戦に続きこの試合でもロングスローを披露したDF翁長聖が鮮やかに決めた。

　「後ろに重きを置かれて攻略できないときに備え、リスタートは練習してきた」。2点のリードを保ったまま試合終了。黒田監督は手をたたいて選手を称え、金明輝ヘッドコーチらとタッチをかわして喜びを表現した。開幕2試合で無失点の守備には「まだ修正の余地はあるけど、決定打も多く作られてないことを考えると、よく回っているのでは」と評価した。

　対戦相手の群馬は、青森山田時代の教え子であるGK櫛引政敏とMF天笠泰輝が先発出場していた。試合後、穏やかな表情で2人と言葉を交わした黒田監督は「昨年までは教え子の活躍をテレビで応援している側だった。教え子に負けたくないという気持ちもあるけど、こうして会っていろんな話ができるのはうれしい」と感慨深げだった。