C大阪のルーキーMF大迫塁が新境地開拓　左サイドバックで輝き見せた

2023年02月26日 20:00

サッカー

C大阪のルーキーMF大迫塁が新境地開拓　左サイドバックで輝き見せた — 大迫塁 Photo By スポニチ

　C大阪は26日、北信越リーグの福井と45分×2本のトレーニングマッチを行い、4―0で圧倒した。

　前日のJ1リーグ・福岡戦で出場しなかった、もしくは出場時間が少なかった選手中心のメンバー構成。その中で光ったのはルーキーのMF大迫塁だった。本職のインサイドハーフやトップ下ではなく、左サイドバックで試合開始から後半途中まで出場。高いキックの精度など光るポテンシャルを随所に見せ、新境地を開いた。

　「自分のポジションじゃないですけど、どこであろうと結果を残さないといけない。守備の強度がプロになってからだいぶ上がったと思うし、ポジショニングは鳥さん（DF鳥海晃司）とかが声をかけてくれながら、理解も深まってきた。楽しいです」

　C大阪に入団後、実戦では一度だけ経験があるというが、これがわずか2度目。高校までももちろん一度も経験のないポジションだが、オレクサンドル・ジンチェンコ（アーセナル）のプレーを映像で研究。自発的な声かけも響き渡り、ピッチを駆け回った。

　若武者の躍動に小菊昭雄監督も声を上ずらせる。「大きなポテンシャルを秘めているのは感じていたので長い時間使ってみたんですけど、彼の技術の強さ、キックの精度、コーチングできるリーダーシップ。あのポジションに必要な要素はほぼ全てそろっている。あとは経験だけ。右肩上がりに成長してくれています」と絶賛。「あのポジションで競争させたいなと思いますし、それに勝てば」と公式戦での起用も示唆した。1月には神村学園で全国4強入りし国立を沸かせ、前日には少し伸びていた髪も切って気合も十分のホープ。早ければ8日のルヴァン杯・FC東京戦（ヨドコウ）でのデビューもありそうだ。