C大阪・香川 4680日ぶりクラブ公式戦先発で決定機演出 今季初勝利に「本当に良かった」

2023年03月09日 06:00

サッカー

C大阪・香川 4680日ぶりクラブ公式戦先発で決定機演出 今季初勝利に「本当に良かった」
<C大阪・FC東京>後半、パスを受け加速するC大阪・香川(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 【ルヴァン杯1次リーグ第1節   C大阪1-0FC東京 ( 2023年3月8日    ヨドコウ )】 1次リーグが開幕し、10試合が行われた。E組で2大会連続準優勝のC大阪はホームでFC東京を1―0で破り、今季公式戦初勝利を挙げた。元日本代表MF香川真司(33)がクラブの公式戦では10年5月15日のJ1リーグ神戸戦(長居)以来4680日ぶりに先発。前半42分に決定機を演出するなど躍動し、勝利への執念を体現した。
 スタメン紹介で背番号8がコールされると、桜色のサポーターが沸き立った。香川が4680日ぶりにクラブの公式戦で先発。平日夜に1万615人が詰めかけた一戦で勝利への執念を燃やした。

 「頭から出てやるのと途中では違いはありましたが、何より勝つことが一番重要だった。それを果たせたことは本当に良かった」

 前半42分にはFW加藤のヒールシュートの起点になった。ただ、何よりも前面に押し出したのは勝ち点3への渇望だ。前半終了間際、FW上門が相手DF中村の“タックル”を受けて倒れ込むと、真っ先にレフェリーの元へ。警告は出されなかったが、勝敗に直結しかねないプレーに先陣を切って抗議し、士気を上げた。後半41分にはFWカピシャーバが値千金の来日初ゴール。喉から手が出るほど欲しかった勝ち点3を一丸で獲得した。

 リーグ戦開幕から3試合で1分け2敗。白星が遠かった。小菊昭雄監督は「ここ数日の真司はゾーンに入っていた。自分が流れを変えるんだと引っ張ってくれた」と手放しで称えた。悪い流れを変えるために最も必要なものが勝利だと、背番号8は知っている。移籍後最長となる63分間プレーした33歳は「これであしたからみんなに与える自信、空気感を含め、ポジティブに次の試合に向けてやれる」とうなずいた。

 天皇杯とルヴァン杯を制し、リーグ戦でも3位となった17年度シーズンも、J1開幕3試合未勝利からルヴァン杯の開幕戦で勝ち、一気に駆け上がった。「次の試合に勝たないと今日の試合の意味がなくなる」と香川。12日の鳥栖戦で今季リーグ戦初勝利をつかみ、上昇気流に乗せる。(北野 将市)

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