福岡FW佐藤凌我 待望の移籍後初得点は華麗なオーバーヘッド弾「小さい頃からやってきたシュート」
2023年06月08日 06:00
サッカー
本人も、チームメートも、ファン・サポーターも待ち望んだ移籍後初ゴールは、華麗なオーバーヘッド弾だった。
ウェリントンの先制ヘッドで1点をリードして迎えた後半35分。ゴール前でボールをキープするとそのまま背を向け、ふわりと浮かせたボールをオーバーヘッドで豪快にたたきこんだ。
「小さい頃からやってきたシュート。思い切り打った」。
J2東京Vでルーキーイヤーから2年連続13得点を奪った出色の活躍で今季、地元のJ1福岡入り。福岡市生まれ、東福岡高出身の地元生まれのストライカーの加入にファン・サポーターには期待の声があふれ沸き立った。ただ、ここまでは公式戦18試合に出場も無得点。惜しい場面も何度もあったが、結果を出せていなかった。19試合目の出場でついに奪った初得点に「自分もすごく欲しかったし、サポーターの皆さんもずっと待っていてくれた。何とか取れて良かった」と安堵(あんど)。高い個人技が光る難しい形での初得点を、長谷部茂利監督(52)も「今日のゴールは彼にしかできない。素晴らしゴールだった。格別だったと思います」と絶賛し、チームメートは「もっと(今までに)簡単に決められるシュートもあっただろ」と愛あるいじりで祝福した。
「チームメートはいいボールをくれていた。多くのチャンスがあったのに自分が決め切れてなかった」。
苦しんだ末の初得点。
佐藤の献身的なハードワークを称え使い続けた指揮官には「おめでとう」と声をかけられたといい「結果が出なくても使い続けてくれた。恩返しがひとつできたと思うので、これからも期待に応えられるように頑張っていきたい」と感謝した。
次はリーグ戦初得点へ、11日のアウェー名古屋戦へ意気込みを口にした。
「この流れをうまくチームに持ってきて前半戦最後の試合で名古屋に勝って、いい流れで後半戦に向かっていきたい」。
リーグ戦で現在2連敗、5戦未勝利と停滞するチームの起爆剤になれるか。一つ壁を越えた佐藤に得点量産の期待がかかる。
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