横浜・宮市 復帰後初ゴールが涙の決勝弾「リハビリの期間が走馬灯のようにフラッシュバックした」

2023年06月10日 21:00

サッカー

横浜・宮市 復帰後初ゴールが涙の決勝弾「リハビリの期間が走馬灯のようにフラッシュバックした」
<横浜・柏>試合後、サポーターにメッセージをおくる横浜・宮市(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 【明治安田生命J1リーグ第17節第1日   横浜4―3柏 ( 2023年6月10日    日産スタジアム )】 横浜F・マリノスのFW宮市亮が10日、柏戦の後半34分から途中出場し、昨年7月の右膝前十字じん帯断裂から今年5月の復帰後初ゴールを決めた。
 2―3と1点ビハインドで入った7分間のアディショナルタイム。FWアンデルソン・ロペスが後半49分にこの日2点目となる同点弾を決めると、3―3の後半52分に決勝ゴールを決め、4―3の打ち合いを制した。宮市のゴールは昨年7月6日の広島戦以来339日ぶりとなった。

 ――復帰後初ゴールが決勝点となった。

 「本当にうれしかった。いろんな人の思いが乗ったゴールだったからこそ入った」

 ――相手DFに当たったボールが転がっている間の気持ちは。

 「時が止まったような。入ってくれという思い。凄い回転がかかっていたので、僕の力じゃどうしようもないくらいの回転がかかっていた。みなさんのポジティブなエネルギーが乗っかってゴールに入ったかなと思う」

 ――スタジアムが凄い雰囲気になっていた。

 「このリハビリの期間が走馬灯のようにフラッシュバックした。ゴールを決めた喜びよりもサポーターが喜んでいる姿とかチームメート、スタッフが駆け寄ってくれた時のあの感じは凄くうれしかった」

 ――先日、話し込んでいたマルコスからパスを受けた。

 「ボールを預けてくれていたし、よく決めてくれたという会話はした」

 ――VARで待っている間の気持ちは。

 「正直めちゃめちゃそわそわしていた。本当に決まって良かった。自分のゴールよりもチームが勝てたことがよかった」

 ――今回のゴールでサッカーっていいなと思うことは。

 「現役を続けてよかったと思いましたし、サポーターがたくさんきて喜んでくれる。スタッフが喜んでくれる。誰かを喜ばせることができる職業っていいなと思いました。何度も何度も続けていきたい」

 ――走馬灯のようにと話したが、思い出したことは。

 「リハビリ中にここを利用することが多くて、観客がいない日産スタジアムの階段を何度も上り下りしていたところから景色が変わった。お客さんがたくさんいてゴールを決めてそのシーンが浮かんできた」

 ――泣いているようにも見えた。

 「凄く感情的になった。あれで入ってなかったら引き分けだったので、この勝ち点3は今後大事になってくる。まだまだシーズン途中なので切り替えていきたい」

 ――コンディションがよくなってきたか。

 「チームも凄く気を使ってくれて出場時間も調整してくれたり、トレーニングの負荷だったり、ヨーロッパのいるときはなかった。配慮して自分が一番いい状態に持ってこられるようにしてくれて感謝している。それが徐々に積み上がってきている」

 ――追いついた後に満足せずにもう1回ギアを上げた。

 「ここが僕たちの強さ。最後の最後まで何が起こるか分からない。最後に何かを起こせると心底信じている、そこの強さが出た試合だったと思う」

 ――ゴールを決めた後は監督とも抱き合っていたが、何か言葉は。

 「改めてお帰りという強い言葉をかけてくれた」

 ――投入される前は監督から何か指示は。

 「ゲームの流れを変えてほしい、まだまだチャンスはある、と。水沼選手と絶対に試合を変えようと話していた。水沼選手も(ロペスのゴールを)素晴らしいアシストで貢献してくれた。流れを変えることができて良かった」

 ――シュートを打つ瞬間は何か考えたか。

 「何も考えていなかった。ただ、足を振って入ってほしいと。いろんな人の思いが乗ってゴールが入ってくれたのでみなさんに感謝したい」

 ――カウンター突破でイエロー、レッドを誘発した。

 「本当に流れを変えようと思って入ったので、信じる力、みんなが勝利に向かっていった結果が勝利につながったのが何より」

 ――子供のころからサッカーをやってきて今回のゴールは。

 「どのゴールも大事だけど、このゴールも一生忘れることはないゴールになると思う」

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