ジーコ氏 W杯前に森保監督へ伝えた言葉とは…06年ドイツ大会では「チームをまとめるのにも苦労した」
2023年06月12日 18:27
サッカー
番組MCの勝村政信から「クラブと代表での指導方法の違いは?」と聞かれると、ジーコ氏は「クラブの選手とは毎日一緒にいますので団結という意味ではしっかりできました。代表は各ポジションから良い選手を集められますが常日頃から一緒にいるわけではありません。監督として選手を選ぶことも難しいですが、(チームを)ひとつにまとめ上げることにも苦労しました」とコメント。
02年W杯日韓大会後、トルシエ監督の後任として日本代表監督に就任。当時は中田英寿、小野伸二、中村俊輔、稲本潤一という“黄金のカルテット”をはじめ、中盤には才能あふれる選手が揃っていた。だからこそ悩ませたのがフォーメーションと明かし「私が好きな戦術は4―4―2ですが、代表監督をするにあたりそれを変えていく必要がありました。多くの選手が所属していたチームでは3―5―2だったんですよ。なので私のスタイルに合わせるというより選手たちのスタイルに合わせるチーム作りをしました」と話した。
そして06年W杯ドイツ大会では1勝も出来ないまま1次リーグ敗退(1分2敗)。自身はW杯でいい結果を残せなかったが、現在の日本代表については「日本のサッカーがプロ化してから常にワールドカップに出ています。常に“アジアナンバーワン”のポジションをキープし続け、代表が強くなってきていることは私も肌で感じています。(昨年の)W杯メンバーをみると26人のほとんどがヨーロッパでプレーしています。代表もそれに合わせて強くなっていると感じてます」と評価。
さらにW杯カタール大会前には森保監督にアドバイスしていたことも告白。「森保監督とは彼が選手時代に何度か対戦しました。ワールドカップでドイツ、スペインと戦う事が分かってから会うことがあった。そこで私は森保さんに言いました。決して名前負けをしてはいけないと。歴史があるからといって彼らが勝っているとは限らない。サッカーの結果というのはピッチの上でしか分からない事があると伝えました」と説明。続けて「日本がスペインに勝った時、カタールで私は一緒にいたブラジル人と喜びました」と明かした。
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