女子W杯初戦でなでしこと対戦するザンビアがFIFAランク2位ドイツ撃破 主将のB・バンダが2得点

2023年07月08日 16:00

サッカー

女子W杯初戦でなでしこと対戦するザンビアがFIFAランク2位ドイツ撃破 主将のB・バンダが2得点
ゴールを決め喜ぶザンビアの選手たち(AP) Photo By AP
 サッカーの女子日本代表なでしこジャパンが20日開幕の女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会1次リーグ第1戦(22日)で対戦するザンビアが7日、敵地で行われた親善試合でFIFAランク2位の強豪ドイツを3―2で破る番狂わせを起こした。
 2―0から後半アディショナルタイム(AT)に2失点して追いつかれたが、終了間際のAT12分に主将のFWバーブラ・バンダが決勝点。W杯2回、欧州選手権8回の優勝を誇る強豪から金星を挙げた。

 ドイツはFWポップ主将ら直近の欧州チャンピオンズリーグ(CL)とドイツ杯の決勝に出場したウォルフスブルクの選手8人が出場。現地入りを控える中での壮行試合で優位に立ったが、ザンビアも高い身体能力を生かした鋭いカウンターで対抗した。後半3分に中盤でのボール奪取からパス1本で前線につないでB・バンダが左足で先制点。同9分にも守備からの素早い切り替えでエースを走らせてゴールに迫り、最後はFWクンダナジがこぼれ球を落ち着いて決めた。

 10分と表示されたATに入って空中戦から2点を奪われたが、最後も相手ミスから生まれた速攻でB・バンダが抜けだし、最後はループ気味に決勝点を蹴り込んだ。

 FIFAランク77位のザンビアは五輪初出場となった21年東京大会で3戦15失点という守備のもろさが響き、各組3位の成績比較で準々決勝進出を逃したが、B・バンダは五輪の女子サッカー史上初の2戦連続ハットトリックを達成。この日も圧倒的な存在感を示した。4月に韓国と2試合戦った親善試合では2―5、0―5と2戦連続で守備の課題を露呈したものの、攻撃力は全く侮れない。

 FIFAランク11位の日本は1次リーグC組第2戦(26日)で同36位のコスタリカ、第3戦(31日)で同6位のスペインと顔を合わせる。スペインは2年連続で女子バロンドール、FIFA最優秀選手に選ばれたMFプテリャスら欧州CL女王バルセロナの選手を軸とした強敵だ。日本が上位2チームに入って決勝トーナメントに駒を進めるにはザンビアとコスタリカから確実に勝ち点を積み上げる必要があるが、ドイツを破ってW杯開幕に弾みを付けたザンビアは日本にとって要警戒の相手となりそうだ。

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