今季限り引退の米国FWラピノー PK失敗で16強敗退に涙…「ちょっとしたブラックユーモアだね」

2023年08月07日 19:48

サッカー

今季限り引退の米国FWラピノー PK失敗で16強敗退に涙…「ちょっとしたブラックユーモアだね」
PKを外して顔を覆う米国代表FWラピノー(ロイター)
 サッカーの女子ワールドカップ(W杯)オーストラリア・ニュージーランド大会は6日に決勝トーナメント1回戦が行われ、史上初の3連覇を狙うFIFAランク1位の米国が同ランク3位スウェーデンと激突。0―0のまま延長戦でも決着つかず。120分激闘後のPK戦の末に敗れ、9大会連続9回目の出場にして初の16強敗退という結果に終わった。
 PK戦は3人連続成功で4人目FWラピノーが成功すれば米国の勝ち抜けが決まる状況となったが失敗。スウェーデンも2人連続失敗で5人目FWスミスが決めれば勝利という場面だったが、米国も同じく2人連続で失敗。勝負は6人目以降へともつれると、7人目MFオハラが失敗。

 今度は後攻のスウェーデンに決めれば敗退という状況に追い込まれ、GKネイハーが鋭く反応。シュートを止めたかに見えたが、一度浮き上がったボールがゴールラインを割ったかどうかについて“VAR判定”に。結果はゴールラインテクノロジーにより、ゴールインしていたとしてPK戦4―5での敗退が決定。

 スポーツ専門局ESPNは試合後にFWラピノーにインタビューした。ラピノーは「ゴールする」という思いしかなかった。しかし悲劇が待っていた。PKを外した瞬間「“冗談だろ。ペナルティを逃すのか?”って感じだった」と振り返った。

 ラピノーは15年、19年のW杯の優勝メンバーで今季限りでの引退表明をしている。「これまで長くプレーし、これまでと同じくらい多くの成功したチームに所属出来て、フィールド内外で多くのことを成し遂げた非常に特別な世代の一員になれることをとても幸運に思い、感謝している」と語り、「どんな形であれ、失望を感じるのは難しいだろう」とつづけた。

 ワールドカップについて尋ねられ、ラピノーは感動して涙を流した。「私は自分のキャリアのあらゆる部分を愛してきました」と話し、「死ぬほど寂しくなりますが、適切な時期のようにも感じますし、それは問題ありません」と声を絞り出した。

 最後に「この試合の終わりにペナルティを外してしまったんだ。これはちょっとしたブラックユーモアだね」と彼女は笑いながら付け加えた。

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