【スペイン1部 Rソシエダード1-1ジローナ ( 2023年8月12日 )】
【城彰二 視点】久保のゴールは一見簡単そうに見えるが、難易度の高いゴールだった。左からのクロスを味方が相手選手2人を引っ張ってくれてフリーになり、ワンタッチでシュートした。距離があって、力が入ると上にいってしまうところを、うまく抑えてコースを狙って流し込んだ。膝下の力を使ってしっかり蹴って決めた。
全体的にも周りを使い、周りに使われて進化した。昨季は自分で何とかしようという意識が強かったが、周りの選手との連係がよくなり、プレーの幅が広がった。ボールが多く集まってきていたし、久保から他の選手へのパスも増えていた。ダビド・シルバがいなくなって連係に不安もあった中で、結果を出したことは大きい。日本代表でポジションを争う伊東や三笘らも得点に絡むプレーを見せたが、久保はこの試合のようにチームで結果を出し続けていくしかない。そうすれば森保監督の信頼感も増していくと思う。(元日本代表FW)