中村俊輔氏 連勝スポルティングに「完全にフィット」守田はビッグクラブに行ける
2023年08月24日 04:36
サッカー
その中で、「どうしても見ちゃうよね」と挙げるチームが、昨季悲願の欧州CL制覇を飾ったマンチェスターCだ。名将グアルディオラ監督が率いるチームは、多くの指導者にとって教材となっており、俊輔氏にとっても例外ではない。
「ビッグクラブには、走れて、戦術理解があって、プラス技術がある選手が多い。オシムさんが言っていた、ポリバレント(複数ポジションをこなせる)な選手。しかもチームで連動していて、意思統一もしっかりしている。さらにシステムが可変でできている感じは、やっぱり(参考になるのは)マンCなのかな、という感じがする」
もちろん、他リーグのチェックも欠かさない。独特なポゼッションサッカーを展開する三笘のブライトンをはじめ、最近では「ブラジルと欧州の中間みたいなところもあるし、南米の選手が良い気がする」という、ポルトガルリーグもお気に入りだ。
今季は既に守田が所属する名門スポルティングの開幕2試合をチェック。2試合とも勝利したが、試合後の守田の納得していない表情を見て「もっとこうやるべきだっていうのが頭の中にあって、それをチームに対してもしっかり働きかけていると思う。チームに完全にフィットしている」と感心し、「この1年、自身とチームの成績が一致すれば、ビッグクラブに行ける可能性が出てくると思う」とさらなる飛躍を期待した。
そのほか、今季も多くの日本人選手が所属するベルギー1部シントトロイデンにも関心を寄せている。自身はイタリア、スコットランドなど全て単独で道を切り開いていったが、それとはまさに真逆のスタイル。「日本人が多いと、ライバルだし逆にやりづらいこともあるけど、最初の海外移籍で、日本人に囲まれながら、欧州に徐々になじんでいく。そこからステップアップできる選択枠のあるチームが存在するのは面白い」
今季もMF伊藤涼をはじめ、パリ五輪世代のGK鈴木、MF藤田、山本ら若手有望株が続々と入団した。活躍次第ではかつて冨安(アーセナル)、鎌田(ラツィオ)、遠藤(リバプール)がたどったビッグクラブへの道が開けてくる。それだけに、同じく日本人選手が多く所属する古巣のセルティックを含め、今後も注目して追っていくという。