森保JAPAN スムーズな準備へ大胆アイデア 首脳陣が欧州出向き、会場行きの便でミーティング

2023年09月14日 05:00

サッカー

森保JAPAN スムーズな準備へ大胆アイデア 首脳陣が欧州出向き、会場行きの便でミーティング
<日本・トルコ>試合後、選手たちと握手をする森保監督(中央)=撮影・小海途 良幹 Photo By スポニチ
 サッカー日本代表の森保一監督(55)が4―2で快勝したトルコ戦から一夜明けた13日、現地で取材に応じ、長距離移動を強いられる欧州組向けの“機上ミーティング”構想を明かした。監督、コーチが欧州で選手と合流し、機内で戦術確認などを重ねながら現地入りすることを想定。欧州からアジアへの移動時間を有効活用することで、11月から始まる26年W杯アジア2次予選に備える。
 ドイツ、トルコと対戦した欧州遠征を2連勝で締めくくった指揮官の目は、すでに間近に迫った26年W杯アジア2次予選に向けられていた。「勝ったという成果はあるが、課題もある。浮かれることなく、次への成長へ向けてやっていかないといけない」と気を引き締める。

 11月から始まる厳しいアジアの環境下での戦いに向けた準備は着々と進んでいる。森保監督のプランの一つは“機上ミーティング”だ。「欧州組を一つのグループにしてミーティングしながら集まるとか、いろいろなことを考えないといけない」。欧州組が抱える大きな問題は「2日後に試合をしないといけない。初戦は凄く難しい」という試合前の準備時間の短さだ。さらに長距離移動後などは、時差ぼけもあってミーティングでも集中状態をつくるのが難しい。それならば、機内での時間を有効利用しようというのが指揮官の発想だ。

 これまでのように日本、またはアウェーで欧州組の合流を待つ形ではなく、監督、コーチ陣が欧州に出張して拠点のあるドイツなどで選手と合流。試合日ごと、地域ごとにグループをつくり、機内でのミーティングで試合に向けたプラン、相手情報などを伝達。全員がそろった時には、ほぼ意思統一が図れている状況をつくる。

 26年W杯のアジア枠が8・5に大幅増となりアジア予選の通過は確実視されているが、指揮官が見据えるのは本大会での頂点。「まだまだいろいろと考えないといけない」。寸暇を惜しんで、森保監督の頭脳はフル回転している。

 《2チームプラン》
 森保監督が“2チームプラン”の考えがあることを明かした。ホーム&アウェーなどの2連戦を欧州組と国内組に分けることで、欧州組の負担を減らすと同時に国内組も強化するのが理由。「1試合目を国内組にするとか、まだプランですけどね」と話した。19年11月には、W杯アジア2次予選アウェー・キルギス戦は欧州組、中4日での国内開催の親善試合ベネズエラ戦では国内組中心で臨んだケースがある。

 《指揮官は欧州で視察》
 森保監督は当面帰国せずに欧州で視察を続ける。最初に東京五輪世代の林大地や奥抜侃志らが所属するニュルンベルク戦を観戦するといい「奥抜君は左サイドでハードワークができる。生で見てみたい」と話した。また、日本代表選手が所属するフェイエノールト対セルティックの欧州CLも視察予定。「今後は試合だけではなくクラブ回りを中心に、戦術を学ぶのも良いかもしれない」と語った。

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