【神戸・GK前川黛也 手記】脱臼ではなく骨折だった…支えてくれた妻やチームの方々に感謝 

2023年11月26日 05:50

サッカー

【神戸・GK前川黛也 手記】脱臼ではなく骨折だった…支えてくれた妻やチームの方々に感謝 
神戸GK前川黛也 Photo By スポニチ
 【明治安田生命J1リーグ第33節最終日   神戸2―1名古屋 ( 2023年11月25日    ノエスタ )】 神戸の日本代表GK前川黛也(29)が本紙に手記を寄せた。1993年のドーハの悲劇を経験した父・和也さん(55)と比較された幼少期、10月以降は骨折を隠しながら戦っていたことなどを明かした。
神戸に入団して7年。至らぬ点が多く、ご迷惑をおかけしましたが、それでも支えてくださったサポーターの方のおかげです。ありがとうございます。

 きょうの試合だけをみれば、自分のパフォーマンスは満足できません。でも、シーズンを通してみれば良かったと思います。10月中旬、日本代表合宿で負傷離脱したのですが、脱臼ではなく、実は左手小指の骨折でした。まだ完治していません。10月21日の鹿島戦に出た時は、“おまえ、サボって(代表を)逃げただろ”とか言われたりもしましたが、最悪の状態。出場できるのか不安でした。だから鹿島戦に出られるまで治療してくださったチーム内外の方々、治療促進効果のある食事を作ってくれた妻に感謝です。

 16日のW杯アジア2次予選ミャンマー戦でA代表デビューしました。僕には元日本代表GKの父がいて、小さい頃はセレクションに受かっても「父のおかげ」、「親の七光」と揶揄(やゆ)されることもありました。親子で代表となり、光栄な形になりましたが、本当に当時から悔しかったし、それを反骨心に変えてきました。

 プロ1年目の17年は韓国代表GK金承奎(キム・スンギュ)選手がいて、一試合も絡めないシーズンでした。その後は飯倉大樹選手との競争。逃げ出したい時もありましたが、ここで試合に出る目標は変わりませんでした。僕自身、本当に下手で不器用な人間なので、忘れてしまったりする。だから小学生の頃から調子が良くない時や課題が見つかれば、ノートに書き込んできました。少しの気付きを記して忘れないようにしたりして、少しずつ成長してきたと思います。

 ただ、もっと成長できると思っています。今後も応援よろしくお願いいたします!(神戸GK)

 ◇前川 黛也(まえかわ・だいや)1994年(平6)9月8日生まれ、広島県広島市安芸区出身の29歳。元日本代表GKだった父・和也さんの移籍に伴い、大分や広島のアカデミーに所属。広島ユースへ昇格できず、広島皆実高進学もレギュラーをつかめなかった。関大進学後に世代屈指のGKに成長し、15年にC大阪特別指定選手に。17年に神戸加入。今季からレギュラーを獲得し、今季はリーグ戦33試合フル出場。23年11月のW杯アジア2次予選のミャンマー戦でA代表デビュー。1メートル91、86キロ。

おすすめテーマ

2023年11月26日のニュース

特集

サッカーのランキング

【楽天】オススメアイテム