東京V“オリジナル10”対決制し16年ぶりJ1復帰王手！最長ブランク経て古豪復活へ12.2清水と決勝

2023年11月27日 05:00

サッカー

東京V“オリジナル10”対決制し16年ぶりJ1復帰王手！最長ブランク経て古豪復活へ12.2清水と決勝 — ＜東京V・千葉＞前半、先制ゴールを決め、祝福される東京V・中原（左から4人目） Photo By 共同

【J1昇格プレーオフ準決勝東京V2―1千葉（ 2023年11月26日味スタ）】 08年以来のJ1復帰を目指す東京Vが千葉を2―1で下し、J1昇格プレーオフ決勝進出を決めた。劣勢だった前半34分、MF中原輝（27）が先制ゴールを決めると同44分にはMF森田晃樹（23）が貴重な追加点となる2点目を決め、主導権を握った。J1切符を懸けた決勝で12月2日に国立競技場で清水と対戦する。

　16年ぶりのJ1復帰まであと1勝とした。前半34分、中原が森田との細かいパス交換から左足で均衡を破る。同44分には身長1メートル67の森田が左クロスに頭から飛び込み、リードを広げた。「質の高いボールが来ると思っていた。自分でもあれっ、入ったかなという感じ」と笑った。

　集まった観衆は2万5150人。鮮やかな連係が古豪復活を印象付けた。もちろんまだ戦いは続く。城福監督は「我々のペースになって2点取れたのがアドバンテージになった。力のある千葉の壁を乗り越えたのは大きな力になった」と冷静に話した。

　J1復活を果たせば16季ぶり。20年に13季ぶりに復帰した横浜FCを超す最長ブランクを経ての帰還となる。昨夏に就任した城福監督は個人技主体だった読売クラブスタイルに組織的なサッカーを融合させてきた。決勝の相手は清水、またも93年Jリーグ開幕時に名を連ねたオリジナル10との対決が待つ。

　今季リーグ戦では2連敗した難敵。それでも指揮官は「3連敗するわけにはいかない。世の中の人が見たらJ2にいたらいけないでしょうというチームでチャレンジのしがいがある」と言った。舞台はV川崎時代の93年5月、Jリーグ開幕戦を戦った国立。緑の名門が復活を果たす。