ガンバ大阪・宇佐美がバースデーV弾!サポーターに祝福の大合唱「がめつくお願いしてみました」
2024年05月07日 06:00
サッカー
「ボールが来た瞬間に、ゴールしか見えていなかった。(バースデー弾は)思ったよりもいいもんやな、と思いました」
抜群の嗅覚で、一瞬の隙を突いた。前半28分。相手のビルドアップのミスを逃さずペナルティーエリア手前でボールを奪うと、右に寄せてから右足を一閃(いっせん)。ゴール右に突き刺した。エンブレムを誇示すると、右手で「5」のポーズをつくった。4月28日の鹿島戦で右膝前十字靱帯(じんたい)断裂などの重傷を負ったDF三浦を勇気づけるため、試合前の練習時に背番号5のユニホームを選手全員が着用。主将として、三浦とともに戦う覚悟も示した。
背番号7を継承したレジェンドの熱も、宇佐美を奮い立たせた。今季から就任した遠藤保仁コーチが、試合前に初めて選手を前に訓示。「このエンブレムを身に着けて誇りを持って戦おう。今日勝って喜ぶのはあいつら(C大阪)じゃないよ!」とハッパをかけたという。「ついにこの瞬間が来たか」と心を震わせて臨んだ大一番で最高の結果を残すあたり、やはりこの男が継承者にふさわしい。
試合後にはサポーターからバースデーソングの大合唱で祝福された。「その日に決めて、しかも勝たないとそんな機会はないなと思って、がめつくお願いしてみました」と屈託なく笑った。 (北野 将市)