新潟が神戸に苦杯 終盤猛攻も長倉“幻”同点弾 藤原&遠藤J1初ゴール実らず
2024年05月07日 04:00
サッカー
新潟らしくパスでブロックを崩した後半6分。MF長谷川元のラストパスに「枚数を増やすという意味でも点を取りにいく意味でも(ゴール前に)入らないといけないと思った」と藤原が合わせて1点目。同31分にはDF遠藤がCKの折り返しを頭で詰めて2点目を奪い、後半に“らしさ“は見せた。
ただ、前半に2失点してからエンジンがかかったのでは遅かった。特にこの日は試合の入りが悪く、ビルドアップではミスが起き、相手のハイプレスに苦しんだ。当然、前節から中2日のアウェー戦で疲労はある。それでも「難しい状況でどうやっていくかはこれまでなかったわけではない。それが全く表現できなかった」と、試合後に松橋監督は珍しく不満顔を見せた。
やはり重要なのは先制点だ。この日はロングボールを放り込んでくる神戸に対し、最終ラインが下がったことで、警戒していたクロスから前半15分に先制点を与えた。今季は12試合中10試合で先制を許している。松橋監督は「先制点を取られるのに慣れてしまっている感じもある」と悪癖を嘆く。
追加点を与えたのも大きく、オウンゴールを献上した遠藤は「自分のミスで苦しい状況になった。一つでも失点を減らしたい」と修正を誓う。藤原も「先に失点してしまう悪いところを本当にどこかで変えないと。次、見せたい」と強調。勝ち点3は堅守に懸かっている。(西巻 賢介)