新潟・奥村 初スタメン初ゴール スパルタ・三戸舜介を彷彿させる切れのある切り返しで相手DFかわした
2024年05月16日 04:29
サッカー
トップ下などが主戦場で、ボランチは前節の浦和戦で途中出場して経験はしたが、「今までやったことはなかった」。それでも徐々に慣れ、時間が経過するにつれてパスを受ける機会も増えた。
そこで「前を向いたら一気に局面が変わる」と意識。抜群のボディーバランスでターンを繰り返し、好機を演出した。
前を向くことを常に意識してきた。序盤戦はベンチメンバー外になることが多かった身長1メートル68の背番号30は「自分は身長も小さい。みんなといかに違うことができるか」を考え、ゴールへ向かう姿勢を重要視。身長がほぼ同じで、瞬時のスピードを武器にした元日本代表の田中達也アシスタントコーチから「ボールを触らずに前に流してスピードで行ってもいい」とアドバイスをもらい、練習を重ねてきた成果が出た。
後半33分から本来のトップ下の位置に入ると本領発揮。同37分にペナルティーエリア内で、元新潟のMF三戸舜介(スパルタ)を彷彿させる切れのある切り返しで相手DFをかわし、試合を決定づけるゴールをマーク。「最高の形で取れて良かった」とうなずく。
MF高木やMF長谷川元らけが人が続出する中で、新戦力の活躍は大きく、松橋監督も「素晴らしいパフォーマンスだった」と絶賛する。「けが人も続いているので、チームを引っ張れるように頑張りたい」と奥村。手にした自信を武器に、次も勝利に導く。(西巻 賢介)