伊賀FCが開幕10連勝中のヴィアマを撃破。初黒星の首位ヴィアマを名古屋とニッパツが追う展開で後半戦へ【プレナスなでしこリーグリポート(5月)】

2024年06月07日 12:00

サッカー

伊賀FCが開幕10連勝中のヴィアマを撃破。初黒星の首位ヴィアマを名古屋とニッパツが追う展開で後半戦へ【プレナスなでしこリーグリポート(5月)】
伊賀FC・DF秦美結の間接FKからのゴールでヴィアマの連勝をストップ©IGAFC KUNOICHI MIE Photo By 提供写真
 第8節から第11節までが行われ、前半戦の日程が終了した。初の1部で開幕から連勝を続けていたヴィアマテラス宮崎を止めたのは、21年の覇者・伊賀FCくノ一三重だった。前半戦最後の試合となった5月26日のアウェーでの一戦。0-0で迎えた後半13分、左サイドからの間接FKをDF秦美結がゴール前に蹴り込むと、相手GKがハイボールを処理しきれず、いったん触ったボールがゴールに吸い込まれた(記録はオウンゴール)。シュート数3-13が示すように、ヴィアマに攻め込まれる時間が多かったが、組織的な守備で守り切り、1-0で今季4勝目を挙げた。
 2年連続でベストイレブンに選出されている秦は「まずは勝ちきれたこと、無失点で終われたことがすごくうれしいです。ほとんどが相手の時間だったかもしれないけど、1人1人が体を張って目の前の相手に気持ちで負けていなかった試合だったと思います」と振り返った。

 ヴィアマは5月に入ってからもASハリマアルビオンに2-0、バニーズ群馬FCホワイトスターに6-2、日体大SMG横浜に1―0と勝利を重ねてきたが、開幕からの連勝は10でストップ。2013年に開幕11連勝したINAC神戸に並ぶことはできなかった。チーム発足以降、リーグ戦では九州2部、九州1部、なでしこリーグ2部で負けなしだったが、53戦目で初黒星を喫した。

 4月の4試合で全勝だったニッパツ横浜FCシーガルズは、好調が続いている。5月4日のスフィーダ世田谷FC戦、11日のオルカ鴨川FC戦はスコアレスドローだったが、18日の愛媛FCレディース戦は1-0、26日の朝日インテック・ラブリッジ名古屋戦は2-0で勝利。安定した守備が際立ち、第5節から7試合連続無失点で8試合連続負けなしとなった。上位対決となった名古屋戦で今季初得点となる先制弾を決めたMF蔵田あかりは「前線として結果が出ていないのは自分の中で重く感じている部分だったので、結果につながって良かったです」と胸をなで下ろした。

 静岡SSUボニータは、第8節からバニーズに2-0、S日体大に5-1、伊賀FCに3-1と3連勝。第11節はS世田谷に敗れたものの、上昇気配をうかがわせている。FW土屋佑津季は勝利を挙げた3試合全てでゴールを決め、得点ランキング2位(6得点)につけている。

 前半戦終了時点で首位のヴィアマは勝ち点30。名古屋は同25で2位、ニッパツは同24で3位につけている。後半戦は6月8日からスタートし、6月は全24試合が行われる。ヴィアマは9日の第12節でニッパツと、16日の第13節で名古屋と対戦。優勝を占う大一番が続く。

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