U23 V候補フランスに1-1 譲瑠チマ芸術弾で先制も シュート数1対18…守備面で課題
2024年07月19日 04:44
サッカー
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日本のシュートはこの1本のみ。それでも藤田は「そういう試合は本戦でも増えると思う。決めきることは自分たちの強みにもしたい」と胸を張った。金メダル候補相手にも日本の武器が有効なことを示してみせた。
一つ間違えば、大敗もあり得た一戦。活を入れたのも藤田だ。得点の2分前。不用意なキックミスを犯したGK小久保をすかさず叱責(しっせき)。主審が試合を止めたため失点はしなかったが「流されていたら失点していた可能性もあった場面」と藤田。攻め込まれ続けても耐えられたのは藤田の言葉があったからだ。
小学生時代からキャプテンシーあふれる少年だった。町田大蔵FC時代の恩師、市川雄太コーチは「元々、声で引っ張る選手だった」と話す。活動の基本は土日だったが、平日の放課後には自ら作った連絡網で「〇時にグラウンドに集合ね!」と仲間を集め、独自に練習を重ねた。まさに司令塔だった。
1対18のシュート数が示すように内容では圧倒された。藤田は「簡単に間を通されてしまうシーンが多かったのでもう一度再確認する」と前を向いた。フランスの地で得た手応えと教訓を胸に56年ぶりのメダル獲得へ、主将が道を切り開く。