40歳町田FW中島裕希がJ1年長4位&9年ぶり弾「迷いなく振り抜けた」J2通算104得点ストライカー

2024年10月05日 21:16

サッカー

40歳町田FW中島裕希がJ1年長4位&9年ぶり弾「迷いなく振り抜けた」J2通算104得点ストライカー
中島裕希 Photo By スポニチ
 【明治安田J1リーグ第33節   町田1―4川崎F ( 2024年10月5日    町田GIONスタジアム )】 完敗を喫した町田の中で、ベテランFW中島裕希がJリーグとクラブの歴史にまた名前を刻んだ。今季3度目の先発で前半13分、J1で実に9年ぶりとなる先制弾。40歳3カ月19日でのゴールは41歳のジーコ、40歳6カ月の三浦知良、40歳5カ月の中山雅史に次ぐ、J1歴代4位の年長記録となった。
 左サイドバックDF杉岡大暉の浮き球ロングパスからFW藤本一輝が快速を飛ばして抜け出すと、振り向いて優しいパス。「一輝がダイレ(ダイレクト)で打ってくれというメッセージ性のあるパスを出してくれて、迷いなく振り抜けた」。後方に詰めた中島が、右足で豪快にニアサイドのゴールネットを揺らした。中島は直後に味方ベンチに向かうと、右手で「来い」と胸をポンポン叩く仕草。そこに飛び込んだのは、苦しい時期をともに過ごしてきたベンチスタートのGK福井光輝だった。

 J1鹿島でキャリアを始め、J2仙台と山形でゴールを量産しともにJ1昇格に導いたストライカー。16年から町田でプレーし、J2歴代2位の通算104得点を誇る。現役時に山形や町田で2トップを組み、この試合でDAZNの解説を務めた林陵平氏が「鳥肌が立ちました。振り方に迷いがない」と絶賛する一撃だった。

 今季はJ1初昇格で選手層が厚くなり、7月中旬までリーグ戦メンバー入りもままならず。それまでは地道な練習の傍ら、駅でチラシを配るというJ1のベテランでは極めて異例の試合告知活動も行った。「町田が勝つために、できることをカテゴリーに関係なくやってきた」という中島は、だからこそ「勝ちたかったですね」と敗戦を悔しがった。

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