【城彰二氏 視点】日本代表 圧倒的な強さ生む整備された守備

2024年10月12日 04:50

サッカー

【城彰二氏 視点】日本代表 圧倒的な強さ生む整備された守備
<サウジアラビア・日本>前半、競り合う守田(右)(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 【W杯アジア最終予選   日本2―0サウジアラビア ( 2024年10月10日    ジッダ )】 守備の安定に、日本代表の成長を感じた。サウジアラビアが3バックの予想と違う4―3―3システムで来たために序盤は少し押し込まれたが、選手がポジションを少し変え、両サイドの三笘と堂安が下がって5―4―1にしてしのいだ。DFも体を張ってシュートブロックしていた。いい守備ができるから、いい攻撃ができる。W杯カタール大会までは、どこで相手を追い込むか、どこでボールを奪うかが明確ではないところがあった。今は日本より力が劣るチームには前からプレスをかけて相手ゴールに近いところでボールを奪いにいく。力のあるチームには、下がって相手をはめて守る。これが整備されて、最終予選の圧倒的な強さにつながっている。
 GK鈴木も前半42分のピンチでいいセーブを見せた。ボールが見えにくい場面でしかも味方DFの股の下を通ったボールを、ポジショニングの良さと反応の速さで防いだ。抜群のバネは素晴らしく、あの場面で追いつかれていたら結果が変わっていた可能性もある。

 守備の良さは、遠藤と守田のダブルボランチがゲームをコントロールしているから。前回大会の予選より一段階上のサッカーになったし、アジアでは一つ上に抜けた感じだ。(元日本代表FW)

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