札幌大谷が旭川実に逆転勝ちし、4年ぶりに全国高校サッカー選手権出場
2024年11月03日 04:30
サッカー
前半4分に先制されたが、同20分に右サイドバックのDF森詩音(3年)が鮮やかな連係から同点弾を決めた。同32分に見事な崩しから真浦のゴールで勝ち越し、後半36分にプリンスリーグ得点王(15得点)のFW簗詰夕喜(3年)が今大会4試合連続ゴールでダメ押し。札幌大谷の神髄ともいえる攻撃サッカーで粉砕した。
うまいけど勝てない。そう揶揄(やゆ)されることもあったチームの転機は、夏の全国高校総体だった。2回戦で強豪・市立船橋(千葉)に1―4の敗戦。それを機に、攻撃サッカーを貫きつつ勝ち切る強さを身につけた。札幌U―15からU―18に昇格できず、札幌大谷の門を叩いた森は「自分たちがやっていて楽しい、が共通認識。そういうサッカーがしたくて来た。ここに来て一番の目標は選手権で全国に出ることだった」と破顔した。
実力者たちを束ねてきたのは、J3FC今治への入団が内定しているMF笹修大主将(3年)だ。ボランチとして攻守で貢献。この日も試合展開や状況を見ながら、試合終盤に自身の判断で4―4―2から4―1―4―1にシステムを変更。攻撃的サッカーのリスクを最小限に抑えるマネジメントも光った。
チームの力を信じてきた先に全国があった。笹主将は「目標は全国ベスト8と言っているが、それを超えたらもう優勝しか見ていない」と力強かった。(青木 一平)
○…決勝弾を決めた真浦は「いいパスが来たので決めるだけだった」と振り返った。1―1で迎えた前半32分に、右サイドからのグラウンダーのクロスに右足で合わせた。今大会3点目が決勝弾となったストライカーは「夏(の全国総体)に負けてから、みんなで個人技術を磨いてチームとしてより一丸となった」と勝因を挙げた。
おすすめテーマ
サッカーの2024年11月03日のニュース
特集
サッカーのランキング
-
J2横浜FC J1復帰は3節連続でお預け 前節に昇格決定の清水がJ2優勝決定
-
三浦知良 長谷部誠氏に言われてうれしかったこと「大変そうだけど…」内田篤人氏には意外な“おねだり”
-
内田篤人氏 憧れのカズに明かした今でも後悔していることとは…「キレイな方に走っちゃった」
-
57歳・キングカズ 40代で始めた習慣を明かす「人間ドックに行くようになって、測った方がいいと」
-
新潟 初タイトルに届かず 2度同点に追いつくもPK戦で力尽きる FW長倉号泣「自分のせいで…」
-
横浜、前浦和TDの西野努氏が来季スポーティングダイレクター就任「より魅力的かつ強いチームづくりを」
-
名古屋 有終VとMVPを置き土産に去るGKランゲラックが残した言葉「重要なのは誰かのためでなく…」
-
名古屋・長谷川監督 史上初のルヴァン杯3度目制覇「勝負師の資質? 全くないんじゃないですか」
-
優勝の名古屋に永井あり 35歳のベテランが2得点 長谷川監督に「恩返し」のタイトル贈る
-
川淵三郎氏 史上最高の決勝と評価 ルヴァン杯準Vの新潟にエール「次はリーグ優勝で丸刈りにさせて」
-
新潟L INAC神戸に敗れ今季初の連勝ならず 橋川監督「球際やクオリティーがまだまだ」
-
札幌大谷が旭川実に逆転勝ちし、4年ぶりに全国高校サッカー選手権出場
-
ブリストルCのMF平河悠 1得点1アシスト 3発快勝に導いた
-
名古屋 長谷川監督は来季も続投 GKランゲラックの後任として、シュミット・ダニエルに正式オファー