松山 土壇場バーディーで最終戦滑り込み、さあビッグボーナス

2014年09月09日 05:30

ゴルフ

松山 土壇場バーディーで最終戦滑り込み、さあビッグボーナス
BMW選手権最終ラウンド、18番でバーディーを決めてガッツポーズする松山英樹。通算4アンダーで20位となった
USPGAツアーBMW選手権最終日
(9月7日 米コロラド州チェリーヒルズビレッジ チェリーヒルズCC=7352ヤード、パー70)
 15位から出た松山英樹(22=LEXUS)は4バーディー、3ボギーの69で回り、通算4アンダーの276で20位だった。フェデックス・カップ・ランキングで28位となり、30位までによる最終戦、ツアー選手権(11日開幕、米ジョージア州)の出場権を獲得した。首位でスタートしたビリー・ホーシェル(27=米国)が69をマークして通算14アンダーで逃げ切り、今季初優勝でツアー通算2勝目を挙げた。

 土壇場で怪物が底力を見せた。最終戦進出のためには「残り2ホールで1つはバーディーを取らないと」という状況で迎えた17番パー5。松山は第1打を右のバンカーへ入れてしまう。残り228ヤードだが、グリーンは池に囲まれた浮島でピンは手前にあった。だが、迷いはない。2オンを狙う勝負に出た。「ライも良かったし、いける距離だった。ミスしたら自分の力がないだけ」。4Iを振り抜くとピン左4メートルに。イーグルパットは外したが、バーディーで最終ホールにつなげた。

 続く18番は2メートルを沈めてバーディー締め。力強く右拳を握りしめてギャラリーの大喝采を浴びた。「しんどかった。でも(最後に)いいショットが打ててよかった」と安どの笑みを浮かべた。

 序盤から苦しんだ。4番でバーディーを先行させたが、直後の5番はティーショットを右の小川に入れてボギー。8番も2メートルを外してボギーと伸び悩んだ。後半も14番をボギーとし、この時点でフェデックス・カップ・ランキングの順位は31位。「(落ちるのは)絶対に嫌だと頑張った」。最終戦の出場圏外から盛り返してみせた。

 日本人選手の最終戦出場は08年の今田竜二以来、2人目。6月のメモリアル・トーナメントに勝ったことで、すでに来季のマスターズの出場資格は得ていたが、最終戦進出が決まったことにより、来季の全米オープンと全英オープンの出場権も獲得した。「メジャーが決まったことはだいぶ大きい」と胸を張った。

 最終戦では今季の総合順位が決まる。ランクに応じて大会の賞金とは別に1位は1000万ドル(約10億5000万円)、2位でも300万ドルのボーナスを得る。「優勝できればもちろんいい。予選落ちもないし、30位以下もない。自分の納得するプレーを、先につながるプレーをしたい」。実力者だけが集うラストマッチへ力を込めた。

 ◆松山は19位 男子ゴルフの7日付最新世界ランキングが発表され、松山英樹は前週から1つ下がり19位だった。小田孔明は63位のままで、石川遼は3つ上げて81位。1位のロリー・マキロイ(英国)、2位のアダム・スコット(オーストラリア)は変わらず、3位にセルヒオ・ガルシア(スペイン)が上がった。

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