福田 プロ4年目初Vいける!ハーフ29、イッキ首位浮上
2014年09月21日 05:30
ゴルフ
プロ4年目で未勝利の福田真未(22=えん)がハーフ29を記録し単独首位に浮上した。6連続を含む9バーディー、1ボギーの64を出し、通算10アンダー。初の賞金シードを当確にしたことで、従来の攻めのゴルフを取り戻した。O・サタヤ(30=タイ)が大会コースレコードに並ぶ63をマークし、1打差2位。三浦桃香(15=宮崎・日章学園1年)は72の通算2アンダーで予選を通過した。
【第2R成績】
あまりのバーディーラッシュに福田の思考が一時停止した。イン7個目のバーディーを奪った18番グリーン脇でハーフのスコアを記入しようとした時だ。計算して29と書きながら「29なんだけど、そんなわけないよね」と吉本侑平キャディー(20)に尋ね、30に訂正した。だが、もう一度確認しても29。単独首位に押し上げる快記録に「終わってから気づきました。29なんて初めて書きました」と興奮は収まらなかった。
始まりは7メートルのバーディーパットを入れた11番だった。「最初に決まったら、その後は吸い込まれていった」とアプローチを失敗した12番パー5は15メートルをねじ込んだ。続けて6メートル、4メートル、2・5メートルと入れ、16番パー3は20ヤードをチップインして6連続バーディーが完結。ツアー史上最少ストロークの27に次ぐハーフ29で、スコアも自己ベストを2打更新する64だった。
ジュニア時代から将来を嘱望されていた。高2からナショナルチームに入り、堀奈津佳や比嘉真美子とアジア大会や世界アマに出場し、プロテストにも一発合格。ところがプロ入り後は堀や1学年下の比嘉が昨季2勝を挙げる中、苦しんだ。風向きが変わってきたのは8月下旬のニトリ・レディースで初の賞金シードをほぼ確定させたことだ。
「怖くて攻められなかったけれどシードを決めてゴルフが楽になった」。常にピンの手前から攻め「ボギーも打たないけれどバーディーもこない」ゴルフから、積極的なゴルフへ。攻めていた昔を知るキャディーにも背中を押され、消極的だった自分と決別した。
初の最終日最終組だったKKT杯バンテリン・レディースでは75を叩いて、アマチュアの勝みなみに優勝をさらわれた。「あの時より成長している」。花を咲かせる時が来た。
◆福田 真未(ふくだ・まみ)1992年(平4)6月15日、福岡市出身の22歳。11歳からゴルフを始め、沖学園高2、3年時にナショナルチームメンバー。09、10年の全国高校選手権夏季大会連覇。11年プロテストで一発合格。13年賞金ランクは59位。最高成績は今季のTポイント・レディースの3位。1メートル68、58キロ。
≪ハーフ最少は27≫パー36における9ホール最少ストロークは11年スタンレー・レディースで諸見里しのぶが出した27。28で回った選手は過去になく、福田が記録したハーフ29はツアー2位に並ぶ記録。29はこれまで92年ヤクルト・レディースのJ・セビルに始まり昨季の大王製紙エリエール・レディースの吉田弓美子まで12人いた。
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