有村「嫌い」2日目克服し首位「久しぶりにこんなゴルフが…」
2014年10月04日 05:30
ゴルフ
18位から出た有村智恵(26=日本ヒューレット・パッカード)が第2ラウンドの大会最少スコア67を出した。米ツアー16試合中8試合で予選落ちとなっている“恐怖の2日目”を克服。 攻めの気持ちを取り戻し、菊地絵理香(26=オンワードホールディングス)とともに通算6アンダーで首位に並んだ。永井花奈(17=日出高2年)は71で9位、篠原真里亜(17=沖学園高3年)は68で14位とアマチュア勢も健闘した。
【第2R成績】
有村が原点回帰で恐怖に打ち勝った。今季の米ツアーで16試合中8試合も予選落ちを喫したおかげで、すっかり嫌いになった2日目に難設定の日本女子オープンで67をマーク。第2ラウンドの大会史上最少スコアで首位に浮上し、おなじみのスマイルがはじけた。
「ここ1、2年、予選通過を意識しなきゃいけなくて2日目が嫌いだったけれど、久しぶりにこんなゴルフができた。楽しかった」
インから出て2バーディーを奪ったことで、13勝を積み重ねてきた日本ツアー時代の自分がよみがえってきた。1番パー5で1メートルに3オンしてバーディー。2番パー3も1メートルにつけて連続でスコアを伸ばした。5番でボギーも、直後に4メートルを入れて取り返すと、8番では9メートルをねじ込んだ。
ティーショットからグリーン上まで一瞬たりとも気が抜けない難しいセッティングの米ツアーで戦っているうちに迷路に入り込んだ。「どんどん守りのゴルフになって、周りからも分かるほど縮こまっていた」。カットラインが頭をよぎるため、強気に攻められずインパクトの時に体が緩んでしまうこともあった。先週、復帰した日本ツアーでも、複数年シードを保持しているため、賞金ランクを意識しなくていいはずが、悪い癖が抜けず予選落ち。昔を知るキャディーにも指摘され「前はピンしか見ないでガンガン攻めていたし、パットもグリーンを出ちゃうぐらい打っていた」以前の自分を思い出した。
最終予選会を受験して来季も米ツアーに再挑戦する意向だが、そのためにも必要なのは下ではなく、上を見て戦う心構え。「2日間こういう位置で回れて自信になったので、もう少しいいゴルフができるかなと思う」。12年の日本女子プロ選手権に続く日本タイトル。目を覚ました有村が攻めに転じる。
▼1位・菊地絵理香 (3日目は東北高校の先輩、有村と同組。印象を聞かれ)怖くない。優しいです。米国に行かれていたので最近は話をしていませんが3日目は楽しく回りたい。(70で2位から浮上)
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