真央 現役続行「100%復帰、もう大丈夫」9月初戦へ
2015年05月19日 05:30
フィギュアスケート
「自然と試合が恋しくなり、良い演技ができた時の達成感を味わいたいと感じ始めた。試合に出場できる状態に持っていけるよう、毎日練習をしています」
集大成として臨んだソチ五輪後、現役引退の方針は「ハーフハーフ」と変化。昨年5月19日、同じアイスショーの会見で14~15年シーズンの休養を宣言した。以降、ショーへの出演はあったが、中京大への復学、東日本大震災の被災地訪問、ボランティア活動など、これまでとは違う生活を送ってきた。進退について自問自答を重ねる日々。「できる」、「いや、できない」と揺れ動いた心は、ようやく定まった。
「自分が決めたことなので、責任を持ってやりたい。100%復帰するつもりでやっている。自分としては、もう大丈夫かな」
今年1月、休養前まで師事した佐藤コーチに現役続行の意思を伝えた。「そんなに甘くない」と言われたが、気持ちは変わらなかった。今月初めに同コーチの教え子とともに長野合宿に参加し、11日から本格的な練習を再開。「今の時点で五輪は考えていない」と言うように、18年平昌五輪はまだ視界にない。「今は自分が持っている目標に向かって進んでいる」。夢舞台よりも優先される「目標」は、強かった頃の自分だ。
「以前のようなレベル、(優勝した)昨年の世界選手権のレベルに最低限持っていかないと試合には復帰できない。そこまで戻すのが今の目標です」
15~16年シーズンのGPシリーズは、まだコンディションが整っていないため不出場の方針。休養のため出場権を持たない年末の全日本選手権を目指して、9月の中部選手権からの始動が有力だ。「うまくいけば試合に出られるかもしれないし、出られないかもしれない」と慎重な姿勢を崩さないが、全日本に出場できれば、世界選手権への道はつながる。
「先のことは誰にも、自分にも、皆さんにも分からない。時の流れに身を任せて生活してきた。スケートと、自然につながってきた」
競技生活で唯一手にしていない五輪金メダルが最終目標になるのか、それとも――。休養宣言から、ちょうど1年。誰もが予測不能なフィナーレに向かって、浅田の最終章が始まった。
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