リオ五輪ボート会場など深刻水質汚染 「スプーン3杯で重大な影響」
2015年07月30日 14:33
五輪
3カ所の競技会場での検査は各4回。ロドリゴ・デ・フレイタス湖に関して組織委員会側は「ここ数年できれいになった」と語っていたが、アデノウイルスは1リットルで1400万個から17億個が検出されており、皮肉にも最悪の数値を示した。汚染度は米カリフォルニア州南部の海岸のなんと170万倍。大腸菌に関してもブラジル国内の基準値の10倍に達するサンプルがあり、コレラ、赤痢、腸チフス、肝炎などをいつ発症しても不思議ではない水質であることが判明した。
汚染の原因は五輪招致の際に確約した下水処理施設の整備が遅れているためで、湖面に大量の魚の死骸が浮かぶなど、かねてから水質の悪化を懸念する声は多かった。
AP通信によればセーリング会場となるグアナバラ湾で練習していたオーストリア代表の選手は、練習後すぐにシャワーを浴びたにもかかわらず吐き気と高熱に見舞われてダウン。選手を指導していたコーチの1人は「自分の競技人生の中で最悪の水質だ」と語っており、しぶきを浴びただけでも感染する危険が出てきている。
観光地としても有名なコパカバーナ海岸の汚染度は比較的低かったが、ここで実施されるのは競技時間が長く、しかも水との接触面が多いトライアスロンのスイムとオープンウォーター(10キロの遠泳)。免疫のない選手にとってはきわめて危険な大会となりそうだ。
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