史上最高の主将 リーチ原動力は「外国人なのに活躍できなかった悔しさ」
2015年10月13日 09:45
ラグビー
日本代表史上最高の主将として、その名を残した。「前日は“次には行けないが、プール最後の試合で日本の凄さを見せよう”と選手に伝えた」。背中で引っ張るリーチは、ノーサイドの瞬間まで気迫のプレーで仕事を全うした。
15歳で札幌山の手高に留学した当初「余裕で通用すると思っていた」が壁にぶち当たった。1年時の体重は70キロ台後半。全国高校ラグビーでは埼玉・正智深谷に5―89で大敗。「外国人なのに全然活躍できなかったことが悔しかった」ことが、その後の成長を促した。
真冬も早朝から雪道をかき分けウエートトレーニング室にこもって鍛えた。体重は高2で91キロに達し、高3で100キロ超え。同校の佐藤幹夫監督には頻繁に「びっくりドンキー」に連れ出され、400グラムのステーキ2枚を平らげた。「びっくりドンキーのおかげです。だからCMはタダで出ます」。「外国人」だから強いのではない。不断の努力を続けたからこそ、世界に名をとどろかせるプレーヤーになった。
タックル数51、ゲインライン突破36回は全チームを通じ1次リーグ最多。南ア戦ではエディーの指示を無視してスクラムを選択し勝利につなげた。歴史的決断とともにラグビー史に名を残した。
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