ミスに引きずられず演じた羽生に成長感じた 岡崎真氏分析
2015年12月26日 10:33
フィギュアスケート
冒頭の4回転サルコーで転倒しながら100点を超える、という羽生のレベルの高さに敬意を表したい。4回転ジャンプのGOE(出来栄え評価)は加点が1点刻みの満点3点に対し、減点は今季から1.2、2.4、4点の幅となっており、今回はマイナス3.31。さらに転倒の減点1もありながらの得点で、いかにずばぬけているかの証明となっただろう。
サルコーのミスは、やや丁寧さを欠いた結果だと思う。難しいステップから、少ない予備動作で跳ぶのが羽生の素晴らしさ。それでも、これまでは絶妙の間合いがあったが、今回は珍しく不用意に踏み切ったように見えた。ただし、その後の演技には成長を感じた。
以前ならミスが出た時点でモチベーションが落ち、動きに精彩を欠くこともあったが、今回はその後も一つ一つの要素を丁寧に演じた。特に、ステップはGPファイナルでレベルの取りこぼしがあったもの。難しいターンとターンの間で着くべきではない足を着いてしまう細かなミスこそあったが、しっかり最高難度を取り切った。
歴代最高得点の自分との闘いは過酷だと想像するが、ミスに引きずられることなく、プログラムをトータルで演じ切ろうとしたのは素晴らしい。5項目の演技点の高さがそれを示しており、本当の絶対王者に近づいていることを感じさせてくれた。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)
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