6競技で計31選手が陽性 IOC、北京五輪の再検査結果を発表

2016年05月17日 23:06

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 国際オリンピック委員会(IOC)は17日、2008年北京五輪のドーピング検査で採取した454件の検体を最新の分析技術を用いて再検査した結果、6競技の計31選手が陽性反応を示したと発表した。12カ国・地域の選手が対象となっており、8月開幕のリオデジャネイロ五輪に出場できない見通しとなった。現段階で選手名は公表していないが、関係する12の国内オリンピック委員会(NOC)に近く通知する。
 北京と12年ロンドンの過去2大会の夏季五輪について、主にリオ五輪出場の可能性がある選手を対象に再検査を実施した。バッハ会長は「違反した選手が勝利することは許されない。これは強いメッセージだ」と述べた。ロンドン五輪の再検査は250検体の結果を待っている段階。

 世界反ドーピング機関(WADA)の新たな統一コード(規定)で再検査のための保存期間は当初の8年から10年に延びており、IOCはロシア陸上界の組織的な薬物問題なども踏まえて処分を逃れた違反選手をリオ五輪前に摘発する狙いがある。

 さらに北京とロンドン五輪のメダリスト全員に再検査を実施し、繰り上がりでメダル獲得となった場合も対象とする徹底した方針を公表した。

 IOCはロシアのドーピング検査所の元所長による告白で不正疑惑が浮上した14年ソチ冬季五輪についても再検査を実施すると発表し、WADAに調査を要請した。(共同)

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