瀬戸「まあ負けることはない」ライバル萩野に“頂”戦状
2016年08月06日 05:30
競泳
始まりは08年、中2夏のジュニアオリンピック杯400メートル個人メドレー。小3の初対決から萩野に負け続けていた瀬戸は自分の水着を忘れ、高速水着を借りて挑んだ。序盤で体2つ遅れたが、最後の自由形で逆転。「怪童」と呼ばれた男に初白星を挙げた。約5年間、追ってきた男を捉えた時、ライバル物語は始まったが、それからの2人は対照的な時を過ごした。
11年は萩野がどん底だった。4月の日本選手権は発熱で棄権し、瀬戸が2位。8月のペルーでの世界ジュニア選手権で振るわず、JSS立石の麻績コーチに「水泳をこれから続けていく自信がなくなりました」と涙した。一方の瀬戸は国内で高校総体400メートル個人メドレーを2連覇した。
12年は立場が逆転する。ロンドン五輪選考会前に瀬戸はインフルエンザで代表落ち。萩野は優勝して五輪切符をつかみ、本番で銅メダルを獲得した。失意の瀬戸はライバルの活躍に奮起。13年の世界選手権で多種目に挑戦した萩野が頂点を狙った最後の400メートル個人メドレーで失速すると、瀬戸が逆転優勝した。今度は萩野が14年アジア大会でMVPに輝くが、15年世界選手権前に骨折。そんな中、瀬戸が同種目2連覇し、再び逆転した。
光と影。互いに好不調を繰り返してきたが、今大会はともに最高のコンディションで迎える。初の夢舞台に燃える瀬戸は「自分も調子いいですし、(萩野)公介も調子良さそうなので、真のチャンピオンがここで決まればいいと思う」と強調した。世界王者とエース。意地がぶつかりあう夢舞台の決着は、60年ぶりの競泳日本勢ワンツーフィニッシュがふさわしい。
▼ロンドン五輪男子400メートル個人メドレー 米国のライアン・ロクテが優勝し、ブラジルのティアゴ・ペレイラが2位。米国のマイケル・フェルプスとの競り合いに勝った萩野が銅メダルを獲得
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