8年後も気になる
2016年11月17日 07:30
五輪
ただでさえパリは2024年の有力候補だ。なぜか。IOCはご存じの通り欧州の色が濃い。スポーツビジネスの中心地は米国だと認めてはいるが、五輪活動の軸足はやっぱりヨーロッパでしょ!そんなムードに染まっている団体としては、やはりある程度の頻度で欧州開催にこだわりたい。もし2024年がロサンゼルスになったら、2012年のロンドン(英国)以降、3大会連続で欧州以外の開催となってしまう。それだけは避けたい…との深読みからパリでの開催が至る所でささやかれていた。
ちなみに同じ欧州からはハンガリーのブダペストも手を上げているのだが、申し訳ないけど「花の都」に比べたら地味な印象はぬぐえない。
なるほど。トランプ氏の当選で、パリ関係者が喜ぶのはある意味自然だろう。だが前述のレキップは「これで決まりと信じるべきではない。最終決定の来年9月13日(IOC総会開催日)まで何が起こるか分からないし、LAもこれから猛然と巻き返しを図るはずだ」と冷静に記事を締めている。
まあ、ライバルの失点(と言っていいのか分からないが)で大喜びするのも大人げないし、同紙の指摘する通り今後の展開で何らかの想定外が起こる可能性だってなきにしもあらず、だ。そういえば英国のEU離脱国民投票とか今回のスーパーチューズデーとか、戦前の予想は見事なまでに外れているし。トランプ氏当選のおかげで2024年はパリ!と短絡的に決めつけるものではない。
その前に、パリの皆さん。ちょっと上から目線でアドバイスしてもいいですか?仮にめでたく五輪開催が決まっても、その後が結構大変なんですよ。開催費用が予定より異様に膨らんだり、一度決めたはずの競技会場が変更になったりとか。どの都市のことかは言いませんが…。(専門委員)
◆我満 晴朗(がまん・はるお)1962年、東京都生まれ。ジョン・ボンジョビと同い年。64年東京五輪は全く記憶にない。スポニチでは運動部などで夏冬の五輪競技を中心に広く浅く取材し、現在は文化社会部でレジャー面などを担当。たまに将棋の王将戦にも出没し「何の専門ですか?」と尋ねられて答えに窮する。愛車はジオス・コンパクトプロとピナレロ・クアトロ。
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