13歳・張本、最年少世界一 初出場も度胸は抜群 あっぱれ2冠
2016年12月09日 05:30
卓球
困難な壁を乗り越えた。趙勝敏(韓国)との決勝は0―2の劣勢をひっくり返した。最終ゲームも5―1から一時は6―7と逆転された。ここから、相手の強打をしぶとくしのぎ、ミスを誘ってリズムを取り戻した。好機では両ハンドのドライブで攻め立て、5連続得点で決着をつけた。
宮城県仙台市出身で、中国出身の両親から英才教育を受けて育った。まだ小学6年だった1月の全日本選手権で、社会人選手を破るなど小学生選手で初めて4回戦に進出。大器の片りんをのぞかせた。得点した時に胸を大きく反らせて叫ぶ“ハリバウアー”がトレードマークだ。
14年3月に日本国籍を取得。今年4月に上京し、日本オリンピック委員会(JOC)が寄宿制で有望選手を育成するエリートアカデミーで力を磨く。まだ中学1年。試合前には勝てば最年少優勝記録を更新することはチーム関係者から伝えられたという。「来年も決勝までこられるかどうか分からない。このチャンスを絶対に逃したくなかった」と喜んだ。
今後は休む間もなく、8日にドーハ入りし、ワールドツアー・グランドファイナルの21歳以下の部でさらに年上の選手を相手に腕試しする。小学生時代から大器と注目を集めてきたが、17歳での東京五輪出場も現実味を帯びてきた。
◆張本 智和(はりもと・ともかず)2003年(平15)6月27日、宮城県仙台市生まれの13歳。2歳で卓球を始め、全日本選手権では小学1年から世代別大会で6連覇。3年時には東アジアホープス大会(12歳以下)で8強入りした。家族は父・宇さん(45)、母・凌さん(42)、妹・美和さん(小2)。1メートル67、54キロ。
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