錦織 激勝発進“死の組”いきなり3時間34分 全豪7年連続初戦白星
2017年01月17日 05:30
テニス
「ボーッとしてましたね。スコアを数えるのを完全に忘れていた。あの時は5―5と思っていた。危なかった」
第4セットのタイブレーク、5―2とリードしてから4連続失点で逆転されて5―6。そのセットポイントをしのぎ、なんとか6―6に追いついた場面。タイブレークでは6点ごとにコートを入れ替わる。錦織はチェンジコートだけでなく、セットポイントの危機にも気づいてなかったことになる。
これまで過ごしやすい気候が続いていたメルボルンだが、この日は真夏の太陽が顔を出し、日中の気温は30度を超えた。炎天下に加え、クズネツォフのプレーも熱がこもっていた。「一番苦労した原因は彼のボールの質。あそこまでフラットで(回転をかけずに)打ってくる選手は少ない。それに対応できず、攻められる場面が多かった」
フラット系の強打に苦しみ、第1セットは18本もの凡ミスを犯して自滅。「左右に振って球を散らすことを意識していた」と第2、第3セットで息を吹き返したかに見えたが、第4セットは結局タイブレークで落とした。「4セットで終わるべきだった。カムバックを許してしまった」。それでも最終セットはミスを5本に減らし、悪い流れを断ち切った。2度のブレークに成功して危なげなく勝ちきったが、試合時間は全豪オープンでは自身2番目の長さとなる3時間34分の大熱戦。初戦から消耗戦となった。
「こういう試合が続くことはしたくないが、1試合目から長い試合で勝てたのは自信になると思う」と振り返る顔は真っ赤に日焼けしていた。開幕戦のブリスベン国際で左臀部(でんぶ)を痛めただけに、試合が長引けば再発の不安も募る。だが「フィジカル的には全く問題ない」と強調した錦織。全豪では過去3度の8強が最高成績。「もちろん優勝する気で臨んでいる」と頂点を見据えているなら、こんなところで燃え尽きるわけにはいかない。
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