18000人「ヨイショ〜」 稀勢の里“歴史的”奉納土俵入り
2017年01月28日 05:30
相撲
「無事に終えられてよかった。ゆったりと大きく、力強くやろうと思った。今日は指先から爪先まで、しっかりと集中できた」。新横綱も納得の土俵入りとなった。
98年夏場所後に昇進した3代目若乃花以来、19年ぶりとなる日本出身横綱の誕生。稀勢の里に対 する期待は、観客数に表れていた。明治神宮によると、人出は1万8000人で史上2位の数字。過去最高だった94年九州場所後の貴乃花の昇進時は2万人を集めたが、これは土曜日の開催。この日は金曜日だったことを考えれば、過去最大級の人出と言える。
開門の午前6時40分には徹夜組を含む20人が並んでいた。土俵入りが行われる回廊内に入れる5500人は、土俵入りの約3時間半前の午後0時10分で入場制限となった。これは19年前の3代目若乃花以来のこと。それでも、新横綱をひと目見ようと、入場を待つ列は第三鳥居から約600メートル先の神橋までのびた。報道陣は約300人が集まり、テレビ各局は生中継で土俵入りの様子を伝えた。若貴フィーバーに匹敵する、稀勢の里フィーバーに沸いた。
「たくさんの方に見ていただき、本当によかった。ありがたかった。本当にもう、それだけ」。悲願の初優勝、そして横綱に上がれたことに関して「周囲の人に感謝しかない」と繰り返してきた男は、この日も感謝の言葉を口にした。
初代若乃花が使用した、鬼が描かれた化粧まわしを借りた堂々の土俵入りの前には横綱推挙式が行われ、八角理事長(元横綱・北勝海)から推挙状と26日の「綱打ち」で作られた純白の横綱が手渡された。初優勝を決めた初場所14日目からこの日で1週間。
「(入門してから)15年間、いろんな場所後があったが、こんなに濃い1週間は初めて。一生忘れられない」
これで横綱昇進の公式行事は一段落した。国民の期待を背負う新横綱は、今度は土俵上で歓声を浴びるため稽古にまい進する。
▼明治神宮奉納土俵入り 新横綱が東京・明治神宮で日本相撲協会理事長から推挙状を授与され、最初の土俵入りを奉納する儀式。1951年に昇進した第41代横綱・千代の山のときから推挙式と土俵入りがともに明治神宮で行われるようになった。初めて一般のファンに晴れ姿を見せる場で注目も高い。最近は、水曜日の伝達式、木曜日の綱打ち、土俵入り稽古を経て金曜日に開催されている。94年に昇進した貴乃花は土曜日の奉納土俵入りだった。
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