【沙羅の兄・寛大さん手記】妥協も甘えもない自慢の妹 私生活も全てジャンプのため
2017年02月17日 10:24
ジャンプ
ずっと体幹トレーニングをしてきて、以前よりもジャンプには力強さが加わりました。沙羅は空中で飛型が早く決まるのが特長です。そこに力強さがプラスされた。ジャンプって陸上でのハードルトレーニングで高く跳べるからといって、カンテ(飛び出し口)で力を出せるわけではないんです。体全体、筋肉一つ一つをうまく動かさないと力は伝わらない。そのためには体幹の強さが必要で、今の沙羅は立つ時にしっかりインパクトを伝えて飛べている。そういうふうに見えます。
シーズン中も月1、2回は一緒にごはんに行きます。仲はいいですね。「仕事どうなの?」とか僕の話を聞いてくれることが多いです。(4位に終わった)ソチ五輪の話もたまにします。「あのとき悔しかったよね」とかそういうフランクな感じで。でも顔には出さないけど今でも結構引きずってるというか、残っているものはあると思います。
まだ持っていないタイトルが世界選手権の個人と五輪の金メダルだけなので、ぜひ獲ってほしいですね。今年の世界選手権も大きな舞台。ただし、そこで金メダルを獲れたからといって平昌五輪に楽な気持ちで臨めるわけではないと思います。ソチで味わったあの経験というのは、五輪じゃないと消せないと思うんです。
アスリートとしての姿勢には妹ながらいつも感心します。高校でインターナショナルスクールに行ったのも英語が必要だと思ったから。私生活からジャンプのために何をするべきか考えて行動している。自分もジャンプは好きですけど、そこまではできない。生活の全てをささげるのって口で言うほど簡単じゃない。でも沙羅には妥協や甘えがないんです。
最近は化粧していることが注目されていますが、自己表現の一つだし、僕はいいことだと思います。20歳ですからね。遅いぐらいですよ。逆に安心しました。あ、女の子だったんだって。ジャンプだけじゃないですからね、人生は。
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