三原4位 初出場で堂々SP66・51点「楽しい気持ちでした」
2017年02月17日 05:30
フィギュアスケート
「たくさんのお客さんが入って、五輪もこんな感じで滑るのかな、と楽しい気持ちでした。4位はちょっと悔しいけれど、最終グループに入れたのでうれしいです」
冒頭で高難度のルッツ―トーループの2連続3回転ジャンプを決めた。バイオリンの音色に合わせて軽やかに滑り、残りの2つのジャンプも確実に成功させた。自己ベストに1・97点差に迫る、ほぼ完璧な内容。上位3人には入れなかったが、トップに1・74点の僅差の好スタートだった。
大舞台でも物おじしない17歳の原動力はスケートを滑れる喜びだ。15年12月、肩や膝など全身の関節が痛む原因不明の難病、若年性特発性関節炎を発症。当時は立っていることすらできなかった。昨季の後半は試合に出られず「1年前は四大陸選手権に出られるなんて思ってもいなかった」。シニアに転向した今季は全日本選手権で3位となり、今大会と世界選手権(3月、ヘルシンキ)の代表切符を獲得。1月も高校総体(優勝)、国体(3位)と積極的に試合に出た。中野園子コーチは「試合が好き。お客さんが入ったほうが頑張れるみたい」と目を細める。
今大会は宮原が左股関節疲労骨折で欠場。平昌五輪の出場枠が懸かる世界選手権に不安を残すだけに、三原に対する周囲の期待は大きい。18日のフリーは「シンデレラ」を演じる。今季の目標はSPとフリーでともにノーミスで滑ること。「半分達成したので、残り半分も達成したい。舞踏会で楽しく踊っていることが伝わるように滑りたい。世界の舞台で三原舞依はこんな選手だと表現したい」。逆転で表彰台に立てば、世界へ向けた大きなアピールになる。
◆三原 舞依(みはら・まい)1999年(平11)8月22日、兵庫県神戸市生まれの17歳。8歳でフィギュアを始める。現在、芦屋高2年。憧れの選手は浅田真央。今季のGPシリーズはスケートアメリカ3位、中国杯4位。1メートル54。
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