16歳阿部詩が最年少V 兄・一二三と五輪出場目指す

2017年02月26日 05:30

柔道

16歳阿部詩が最年少V 兄・一二三と五輪出場目指す
柔道のグランプリ大会の女子52キロ級で優勝した阿部詩 Photo By 共同
 【柔道グランプリ大会第1日 ( 2017年2月24日    ドイツ・デュッセルドルフ )】 男女計5階級が行われ、女子52キロ級で16歳の阿部詩(兵庫・夙川学院高)が初優勝した。国際柔道連盟(IJF)によると、GPなどを含む主催国際大会「ワールドツアー」の史上最年少制覇を遂げた。女子48キロ級は21歳の渡名喜風南(帝京大)が優勝。男子66キロ級の磯田範仁(国士舘大)は準優勝だった。女子57キロ級の宇高菜絵(コマツ)、同52キロ級の志々目愛(了徳寺学園職)はともに3位だった。
 シニア大会初出場で史上最年少優勝を成し遂げた。阿部は「勝つ自信はあったが、優勝できるとはあまり思っていなかった。驚きもありつつ、うれしさがある」と目を丸くしながら快挙を喜んだ。

 初戦から3試合は豪快に投げて一本勝ち。迎えた決勝は、2014年世界選手権48キロ級で銅メダルのアマンディーヌ・ブシャール(フランス)から得意の内股で技ありを奪い、そのまま優勢勝ちした。日本女子の増地監督は「高校1年でシニアの大会で結果を残すのは楽しみな選手」と称賛した。

 兄は男子66キロ級で19歳のホープ、阿部一二三(日体大)。目標は兄と一緒に3年後の東京五輪に出場すること。阿部は「落ち着いて試合ができるようになった。トップに立ち続けて、そのまま五輪に出たい」と決意を新たにした。

 ◆阿部 詩(あべ・うた)2000年(平12)7月14日、兵庫県神戸市生まれの16歳。兵庫・夙川学院高1年。5歳で柔道を始め、兵庫・夙川学院中で15年に全国中学校体育大会優勝。昨年11月の講道館杯全日本体重別選手権で3位に入り、12月のグランドスラム東京大会は準優勝。男子66キロ級のホープ、阿部一二三は兄。得意技は内股、袖釣り込み腰。1メートル58。

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