シャラポワ“逆風復帰”拭えぬドーピング疑惑 1年3カ月ぶり実戦で完勝
2017年04月28日 05:30
テニス
「これ以上ない最高の気分。この瞬間をずっと待っていた」。第1セット序盤は硬く、最初のサービスゲームはダブルフォールトもあって落とした。だが、緊張がほぐれると調子を上げ、サービスエース11本を奪い元世界7位の難敵を退けた。
会場には札止めの4500人の観客に大勢の報道陣。存在感は依然大きいが、逆風も強い。世界ランクのポイントは1年間で失効。本来ツアーに出場できるポイントを持たない選手は、下部大会などでポイントを稼がなければならないが、自らのスポンサーであるポルシェの大会で主催者推薦を受けた。開幕は24日で、1回戦は資格停止処分が解けた26日を待って行われる強引な日程だった。
今後も続く“特例出場”には、男子世界1位のA・マリー(英国)も「自分の力で復帰すべきだと思う」と反発している。“シャラポワ2世”と呼ばれたブシャール(カナダ)にいたっては「彼女はうそつき。どんなスポーツでもうそつきは戻ってくるべきじゃない」とぶった切った。
不整脈や心疾患の治療に使われるメルドニウムの使用が、医療目的でなく競技力向上のためだったという疑惑はいまだ拭いきれていない。それでも女王セリーナ・ウィリアムズ(米国)が妊娠してツアーを離れた女子テニスで、最大の象徴はシャラポワに他ならない。「主催者推薦はもらったけど、優勝まで保証されてるわけじゃない。人が何を言うかは気にしない。大事なのは自分がコートで何をするか」。信頼回復の道は遠い。だが、強気な言葉には並々ならぬ闘志が透けて見えた。
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