問われる情報の質…大迫、ダルビッシュのつぶやきで考えさせられたメディアの在り方

2017年07月20日 10:40

陸上

問われる情報の質…大迫、ダルビッシュのつぶやきで考えさせられたメディアの在り方
練習する大迫傑 Photo By スポニチ
 7月8日。陸上の男子5000メートル日本記録保持者の大迫傑(26=ナイキオレゴンプロジェクト)が、自らの特集を放送したテレビ局の番組終了後、公式ツイッター上に立て続けにつぶやいた。
 「NGとしてお伝えした事を平気で放送したり、取材に必要という事で行きつけのお店を紹介したら失礼をしてマスターを怒らせたり…」「僕なんかが言っても変わらないかもしれません。ただ、言わないと変わらない」「メディアは非常に影響力が大きいので、僕が発信したい事をしっかりと伝えて欲しい」。2年前に実業団を飛び出して家族とともに渡米。プロランナーとして陸上に人生の全てを懸けているからこそ、自らの思いを無視した取材や編集の手法が許せなかったのだろう。

 7月13日。米大リーグ・レンジャーズのダルビッシュ有(30)が公式ツイッター上で、スポーツ紙記者が書いた記事をリツイート。記者会見やSNSだけでは伝えきれない自らの思いをしっかりくみ取り、補足を加えながら丁寧に説明した記事に対し、「言いたいことちゃんと補足してくれてる。ありがたい。」というつぶやきを添えた。一流アスリート自身がフォロワーに紹介するようなスポーツ記事が増えれば、既存メディアへの信用度も高まっていく。

 ブログ、ツイッター、インスタグラム、フェイスブックなどを通じ、自らの情報を発信する著名人は多い。インターネット中心の世の中になればなるほど、新聞社やテレビ局といった既存メディアには厳しい目線が向けられる。日本から海を渡って世界と勝負する2人のつぶやきを見て、情報の質が問われ続けていることを改めて実感した。 (記者コラム・鈴木 悟)

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