羽生“雑念”2位 完璧SP一転「考えすぎてグチャグチャに」
2017年09月25日 05:30
フィギュアスケート
集中力が乱れた後半は負の連鎖に陥った。2つの4回転トーループはいずれも2回転になり、トリプルアクセルでは転倒。最後はミスを少しでも取り返そうと予定を変えて4回転トーループを跳んだが、両足着氷となった。完璧な演技で世界最高得点を出したSPから一転して大荒れの演技で、自己ベストから67・68点も低い155・52点。観客席に頭を下げて「しょうがねぇ」とつぶやくしかなかった。
安全策が裏目に出た。約10日前に痛みが出た右膝を考慮し、前半3つのジャンプ全てを3回転にしたが「逆に思い切ってできない難しさがある」とリズムを崩した。「もどかしい悔しさがある。やっぱり挑戦しないと僕らしい演技ができない」。次戦のロシア杯(10月20〜22日)では右膝の違和感がなくなれば、今回3本に減らした4回転ジャンプを本来の5本に戻す予定だ。
「悔しさという大きな収穫を手に入れた。五輪で優勝するぞという強い思いがある。自分は物凄く強いというイメージを追いかけたい」。五輪シーズンの初戦をジェットコースターのような結末で終え、五輪2連覇への決意を固くした。
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