日本相撲協会は27日、九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)の番付編成会議で、舛の勝改め隆の勝(22=千賀ノ浦部屋)の新十両昇進を決めた。
両国国技館内で会見に臨んだ隆の勝は「上がれて良かった。夢みたい」と喜びを語った。17歳で幕下に上がってから伸び悩んだが、元小結・隆三杉の現師匠が昨年4月に部屋を継承したことが転機となった。師匠とともに貴乃花部屋、阿武松部屋などへ出稽古し、年下の阿武咲、貴景勝らの胸を借りて地力がついた。増量にも成功し、秋場所は153キロ。突き押しに迫力が増し、現師匠が育てた関取第1号となった。その師匠の現役時代のしこ名から1字取って改名。「師匠が言うように三役に上がれるよう頑張っていきたい」と抱負を語った。
再十両は3場所ぶりの貴源治(20=貴乃花部屋)だけだった。