元横綱・日馬富士を傷害容疑で書類送検 鳥取県警

2017年12月11日 10:32

相撲

元横綱・日馬富士を傷害容疑で書類送検 鳥取県警
日馬富士 Photo By スポニチ
 大相撲の元横綱・日馬富士(本名・ダワニャム・ビャンバドルジ、33)が平幕・貴ノ岩(27=貴乃花部屋)に暴行した問題で、鳥取県警は傷害容疑で11日、元横綱を書類送検した。起訴を求める「厳重処分」の意見を付けたとみられる。地検は県警の意見を参考に起訴して正式な裁判を求めるか、略式起訴とするかなどを慎重に判断する見通し。
 捜査関係者によると、元横綱は秋巡業中の10月25日夜、横綱・白鵬(32=宮城野部屋)らモンゴル出身力士や地元関係者らと、鳥取市内にあるラウンジで会食。酒を飲んだ上で、白鵬が説諭していた際の貴ノ岩の態度に腹を立て、素手やカラオケのリモコンで殴打し、頭部に裂傷などを負わせた疑い。

 元横綱は11月17日に東京・両国国技館で、今月2日には鳥取県警本部で任意の事情聴取を受けた。その際、暴行の事実を認め、素手やカラオケのリモコンで殴ったなどと説明した。県警は白鵬らの聴取内容と突き合わせ、事実関係に矛盾がないか最終確認していた。

 一方、貴ノ岩は10月29日に県警に被害届を提出。県警はラウンジの個室を現場検証し、会食に同席した白鵬らから当時の状況を聴き、事実関係や動機面を詰めていた。

 県警は、被害届が出ていることや貴ノ岩の処罰感情などを考慮し、厳重処分を付けたとみられる。今後、地検は県警の意見を参考に起訴して正式な裁判を求めるか、略式起訴とするかなどを慎重に判断する見通し。

 ▽警察が書類送検する際につける意見 起訴、略式起訴を求める「厳重処分」、起訴猶予を求める「寛大処分」、起訴・不起訴の判断を検察に委ねる「相当処分」、起訴を求めない「しかるべき処分」の4段階がある。警察は捜査の結論として処分に関する意見を記載し、検察はその意見を参考にした上で、最終的な判断を下す。

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