坂本、自己最高“ビックリ“SP首位!大一番で初の70点超え
2017年12月22日 05:30
フィギュアスケート
「点数あってるんかなと思った。こんなにうれしいことは久しぶり。いつも通りできたので70点弱ぐらいかなと。予想をはるかに超えてビックリした」
ベートーベンの「月光」の調べに乗って滑ると、連続3回転ジャンプのフリップ―トーループを皮切りに、定評のある高いダイナミックなジャンプが次々決まった。スタミナが心配される後半に全3つのジャンプを入れるのが、一躍主役に躍り出た17歳のSP最大の特長。後半だと基礎点が1・1倍になる。これで高得点を生み出した。
「緊張をすると頭が真っ白になっちゃう」という極度のあがり性。シーズン序盤はそれに苦しんだ。払しょくできたのは、中野園子コーチの愛のムチがあったから。朝、リンクへ。軽く動いた後にすぐ曲をかけての練習。そこで失敗をしようものなら、厳しい言葉が飛ぶという流れだった。
寝起きの「脳味噌が働いていない」状態は、緊張で頭が真っ白な状態と同じと仮定。早朝から完璧なジャンプにこだわった。2枠の五輪代表を懸けた大一番での好発進は、「どんな時でもノーミスを意識した」という取り組みの成果だ。
「うちには計算も作戦も何もない。一生懸命やってきただけ」
コーチの言葉が流した汗と涙の量を物語る。GPシリーズに出場しながら、日程の関係でこの大会につながる地方大会を免除されなかった。五輪代表候補の中で唯一、一番下の大会からはい上がってきた。10月から6試合目の過密日程ながら、疲れるどころかどんどん成績を上げてきた。「試合に慣れてシニアの実感が出てきた。点も出るようになった」。つかんだ自信はもう本物だ。
▽女子フィギュアスケートの平昌冬季五輪への道 代表枠は2で、全日本選手権の優勝者がまず決定。2人目は(1)全日本の2、3位(2)GPファイナル出場者上位2人(3)全日本終了時の世界ランク上位3人(4)全日本終了時の今季世界ランク上位3人(5)全日本終了時のISU今季自己ベスト上位3人。5項目のいずれかを満たす選手の中から総合的に判断して選出する。GPファイナルに出場した宮原と樋口が選考レースで優位に立ち、三原、本田は(1)〜(5)の項目にいずれも該当せず、優勝が求められる。
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