東海大仰星ラグビー部 2大会ぶり王座奪回へ足固め、人工芝グラウンドに

2017年12月23日 08:09

ラグビー

東海大仰星ラグビー部 2大会ぶり王座奪回へ足固め、人工芝グラウンドに
人工芝に生まれ変わった東海大仰星グラウンド Photo By スポニチ
 第97回全国高校ラグビー大会は27日に花園ラグビー場(大阪府東大阪市)で開幕する。2大会ぶりの王座奪回を狙う東海大仰星(大阪第2)を、OBで元日本代表WTBの大畑大介さん(42=コベルコスティーラーズアンバサダー)が訪問。ことし10月下旬に完成した人工芝グラウンドが大きな利点になると力説した。
 東海大学建学75周年記念事業の一環として10月下旬に完成した人工芝グラウンド。ラグビー部とサッカー部が共有するフィールド部分の総面積はコート1面を含む9077平方メートルを誇り、体育の授業でも使用される。東海大の付属校14校中、今回の仰星で11校目。両部にとっては念願の人工芝化だった。部員96人を預かるラグビー部の湯浅大智監督(36)はそのメリットを挙げた。

 「たとえ雨が降っても計画通りに練習スケジュールが組めることが一番の利点です」

 工事の着工は6月初旬。完成までの間、近隣の小中学校のグラウンドを借りる苦労もあっただけに、言葉に実感がこもった。フィールド部分はロングパイルを使用。温度抑制チップも入っており、東海大ラグビー部のグラウンドとそん色ない仕上がりだという。OBで元日本代表WTBの大畑大介氏は21日に母校を訪問。この環境が大きなアドバンテージになると力説した。

 「ルーズボールへの反応が全然違ってくるでしょうね。土と違って人工芝では痛さや恐怖心がなくなる。球際への第1歩がラグビーの生命線。練習時から躊躇なく飛び込み、働きかけることができるのは大きい。一つ一つのプレーのクオリティーは確実に上がる」

 部員も大歓迎だ。CTB長田主将は「より試合に近い形で練習がきる」と喜んだ。土と違って擦り傷などのケガは減る。ただ、人工芝は膝や足首への負担が多くなることから入念なストレッチは欠かせない。WTB河瀬は「雨でも練習量が落ちない。母から“洗濯も楽になったよ”と言われます。人工芝と土ではボールの跳ね方も違う。練習がより実戦に近づく」とうなずいた。抜群の環境が整い、2大会ぶりの王座奪回へ突き進む。

 ≪WTB河瀬、親子日本一に挑戦≫高校日本代表候補のWTB河瀬が親子2代で日本一に挑む。父・泰治さん(摂南大監督)は大工大高(現・常翔学園)時代の第57回大会(77年度)で全国優勝。河瀬は「父のことは気にしていませんが、全国優勝を狙いたい」と決意を示した。父は明大でプレーし、日本代表でも活躍。河瀬は卒業後、早大に進学する予定だ。高校、大学と父のライバル校へ進むことになるが、その偉大な背中を追っていく。

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