稀勢 復調気配17番14勝、下半身に粘り「感覚だいぶ良い」
2018年01月09日 05:30
相撲
琴奨菊との稽古では最初に勝った後、2番続けてもろ差しを許して敗れた。不安をのぞかせる出だしとなったが、そこから踏ん張った。まわしが取れずに攻められても踏ん張り、左おっつけや突き、押しで応戦して4連勝。嘉風にも左差しを封じられる場面があったが、10番で土俵を割ったのは一度だけ。九州場所は腰痛などで途中休場となったが、持ち味の一つである「重い腰」が戻ってきた。
相撲解説者の舞の海秀平氏(元小結)も、稀勢の里が復調していることを認めた。昨年九州場所前の連合稽古の時と比較して「九州では押し込まれるとあっさり土俵を割ったり、下半身の力がなかった。(この日は)下半身が粘り強くなり、力も戻ってきたと思う」と分析。尾車親方(元大関・琴風)は「序盤の3、4日をうまく乗り切ればいけるのでは」と期待した。
横審の北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)は「ケガが治りきってなかったら出ない方がいい」と話しているが、稀勢の里は初場所の出場を見据えている。「本場所で結果を出さないと意味がない。一年のいいスタートを切れるようにやっていきたい」。ここからは最終調整。取組編成会議の12日までに、出場か否かを決断する。
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