植草歩 女子組手史上初の4連覇!「自分を褒めたい」
2018年12月10日 05:30
空手
今年最大の目標だった11月の世界選手権で2連覇を逃した。帰国後はすぐにトレーニングを再開したが、周囲からは「顔(表情)が良くない」と指摘された。専属トレーナーからは「落ち込んでいるんだろう。空手から離れたいんだろう」とぐさりと刺さる言葉も浴びせられ、思った。「そう見えるということは弱い人だなと思った。弱い人間だと思われたくないと思った」
これまで負け試合のビデオを見ることはなかったが、自分を変えるために敗戦した決勝を直視した。「動きが止まったり、突く時に肩が丸くなったり」と細かい修正点をリストアップ。その後は基礎に立ち返って稽古に励み、この日は寸止めルールの中でも明確にポイントになる突きを繰り返した。
平成最後の皇后杯を獲得し、来年は早くも東京五輪プレシーズン。追加種目を名実ともに引っ張る女子組手のエースは「オールマイティーな植草と言われたい」とさらなる飛躍を誓った。
▽植草 歩(うえくさ・あゆみ)1992年(平4)7月25日生まれ、千葉県八街市出身の26歳。柏日体高―帝京大。小3で空手を始める。13年ワールドゲームス金メダル、16年世界選手権女子68キロ超級金メダル。今年はアジア大会で金、世界選手権は銀。東京五輪のポイントランキングでは女子61キロ超級で現在1位。今年1月からJAL所属。1メートル68、68キロ。家族は両親と姉。「きゃりーぱみゅぱみゅ似」として知られる。
≪形≫ 男子は喜友名諒(劉衛流龍鳳会)が7連覇、女子は清水希容(ミキハウス、写真)が6連覇を達成した。いずれも4試合オール5―0勝ちの完全V。喜友名は「世界の誰よりも稽古をしており自信があった。(決勝は)最初の掌底(打ち)で決めてやろうと思った」と力強さあふれる演武を披露。形は来年からこれまでの旗判定から採点方式に変更される。すでに対策に取り組んでいるという清水は「もっとシンプルに見やすく、力強く。呼吸法も改善したい」と課題を挙げた。
≪組手男子≫ 香川幸允(ひでよし、テアトルアカデミー)が5年ぶり2度目の頂点をつかんだ。84キロ超級の体格を生かし、決勝では攻防の中で倒れた相手に突きを入れて勝負を決めた。今大会は84キロ級の荒賀龍太郎(荒賀道場)ら有力なライバルが不在。「絶対に獲らないといけなかった。勝てない時期もあったが5年ぶりに勝てて良かった」と笑顔で振り返った。
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